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体力や肥満傾向と中学生の学業成績に関する研究結果について

2016年6月2日


体力と肥満傾向が中学生の学業成績と関連していることを確認
 
研究成果のポイント
・日本国内の中学生において学業成績と体力や体格に関連があるかどうかを,塾利用やゲーム等の時間の影響を除いて,検討した研究はなかった。
・男子中学生においては体力が低いと学業成績も低く,また2時間以上ゲーム等をしている男子生徒は体力レベルに関係なく学業成績が低かった。
・女子中学生においては体力と学業成績の関連性はなかったが,肥満傾向の女子生徒はそうでない生徒たちよりも学業成績が低かった。
・運動やスポーツを通じた体力向上・肥満予防が,学力向上をサポートする身体的要因であることを示す研究成果である。


研究成果の概要
 運動は認知機能を高めることが示されており,認知症予防になることが知られています。子どもでも大人と同様に運動によって認知機能は高まることや体力と認知機能の関連性は報告されていますが,学校の成績(学業成績)と体力との関係性については日本国内の生徒での結果は,家庭環境などの影響を調整できていないものしかありません。今回,家庭環境や塾の利用の有無などの影響を除いた分析を行い,その分析では男子中学生は体力が高いと学業成績が高いという関連性があり,また2時間以上ゲーム等使用をしている生徒は学業成績が低いという結果がみられました。また,女子中学生では,肥満傾向の生徒はふつう体重の生徒に比べて学業成績が低い結果となっていました。中学生期には男子生徒では体力が低いことそして女性生徒では肥満傾向であることが学習面にも関係する身体的要因になることを明らかとしました。
 本研究結果は,「Physiology & Behavior」誌で2016年5月3日(火)より公開されています。


論文発表の概要
研究論文名:Relationships among fitness, obesity, screen time and academic achievement in Japanese adolescents(日本人中学生における体力・肥満・スクリーンタイムと学業成績の関係)
著者:森田憲輝(1),中島寿宏(2),沖田孝一(3),石原 暢(4),佐川正人(1),山津幸司(5)
所属:(1)北海道教育大学,(2)北海道科学大学,(3)北翔大学,(4)北海道大学大学院教育学院,(5)佐賀大学
公表雑誌: Physiology & Behavior
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0031938416302025
公表日:日本時間2016年5月3日(オンライン公開)
 

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