北海道教育大学
2005年海外教育事情短期研修報告(カナダ・カルガリー大学)

私の大好きなカナダ

札幌校    神田  千尋

本当に短かった5週間
私はこの5週間で、色々な自分を見つけることができたと思います。 過ぎてみればとても短い期間ではありましたが、高校時代に2ヶ月間カナダに留学したときよりも、もしかしたら充実したものであったかもしれません。
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カルガリーでの授業・ESL
「Calgary Tower」in Downtown 私たちは最初の2週間、大学の施設でESLの授業を受けました。 授業は私たち5人と先生のALANAだけです。 最初からきれいな英語を話すALANAにこれからの授業の期待が持てると思いました。 お互いの自己紹介・キャンパスツアーなどを最初に行い、Downtown(市街地)やCalgary Zoo(動物園)、Fort Calgary(開拓記念館のような施設)などにも行きました。 講義としては、カナダの先住民の方々について・カナダの教育システム・国際教育・カナダの多民族主義についてなどさまざまな分野にわたって行われました。 講義には陽子さんという通訳をしてくれる方がいらっしゃって、自分の学力以上に内容を把握することができてとてもよかったと思います。 その他にも、校外授業でkananaskisへ行って自然体験学習をすることもできました。 この場所も大学の施設の一部で、子どもたちが体験学習ができるようにと作られた施設でした。 木の温もりがたっぷりの設備に、森や山に囲まれ、きれいな川や湖がありました。 そこで私達はリスにあったのです! そこでは、自然界に生きる動物のFoot printも作らせていただくことができました。 私はコヨーテの前足です。そこでは木の年輪を調べたりすることもできました。 木を切って切り株を数える。というイメージかもしれませんが、それでは木を1本無駄にしてしまいます。 ここでは、十分な太さのある木にある用具を使って一部分だけ採取することで木の年輪を調べることができるのです。 木の高さや、光の強さなども調べることができます。 こんなことは日本ではまったく経験したことのないことでした。 カナダの子どもたちにはこんなすばらしいことを学べる機会にあふれているのです。 そう思うと、とてもうらやましい気持ちがしました。 また、違う日にはCMCN(Calgary Mennonite Center for Newcomers)といって移民の方のための相談施設のようなところを見学する機会もありました。 Inglewood Bird Sanctuaryという施設も訪問することができました。 そこでは"Bird School"という学校の校外学習が行われていました。 その生徒たちと一緒に外に出かけてBird Watchingをしたりしました。 そこの生徒さんたちはほとんど人見知りをしないようで、すぐに仲良くなることができました。 とても一生懸命で優しく、楽しいみんなが大好きです!
「kananaskis Field」
これが木の年輪を計測する道具と採取した木の年輪
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学校訪問
「collingwood schoolのみんなと」お茶のお味はいかが? 私達が今回訪れることのできた学校は、Colling wood school・Alternative school・Queen Elizabeth Junior and senior high school・University elementary schoolの4校でした。
Collingwood schoolはここにきて初めて訪れた小学校でした。 この学校では2ヶ国語で授業を行っており、EnglishとSpanishが使われていました。 私は日本でこういったシステムを取り入れている学校を知らないので、とても新鮮な感じがしました。 ここでは私たちのプレゼンテーションをする時間がほとんどでした。
私はエリとペアを組んで"Tea ceremony"(茶道について)教えました。 教える学年が1年生〜4年生と幅広く、突然だったので学年に応じて対応することができなく、時間も限られていたのですべてを教えることができなかったり、小学生にとってはまったく未知の世界であったと思うのでどこまで理解して貰えたのか不安でした。 でも、生徒さんたちは笑顔で反応してくれたり、積極的に質問してくれたりと、とても暖かく私たちを迎え入れてくれました。 素直にとても嬉しかったです。 この学校には地下にも教室があり、面白い設計だと思いました。
Alternative schoolとは普通高校に行くことができなかったり、色々な事情を抱えた生徒たちが通う高校です。 1人1人が個性を持っていて、自分のやりたいことに熱中し、お互いに協力し合って生活している雰囲気をひしひしと感じました。 個人のロッカーはほとんど装飾してあり、教室のドアや壁にも色々な絵が描かれていました。 それはとても印象的で彼らの信念や思いを表しているかのようでした。 校舎は小学校であった建物を使っているそうです。 それなので、一つ一つの教室はあまり広くなく、授業は15人程度の生徒で行っていることが多いそうです。 ここでもさまざまな特徴がありました。 金曜の朝は必ず全校生徒と先生方全員でMeetingを行っているそうです。 私たちも訪問時に一緒に参加させてもらうことができました。 内容は盛りだくさんで通常の生活の注意点や、各自が主張したいこと、誕生日のお祝い、イベントの説明や賛否を問うものなどもありました。 こうやって生徒の意見が生徒たちに発表され、意見を出せる機会があるのだと感心しました。 しかも毎週です。月に一回は朝食Meetingというのもあり、学校で朝ごはんを作るということもあり、持ってくるのもありで、みんなで食事をしながらMeetingをするというものまであるそうです。 各自の色で描かれたロッカーは鍵がかけられていない。と聞きました。 それは、お互いがお互いを信頼し合っている証拠なのだそうです。 こういった色々な違いに驚きと感嘆を感じずにはいられませんでした。
「Alternative school」の風景各自のロッカーがこんなにきれいに装飾されています!
Queen Elizabeth School Queen Elizabeth Schoolでは授業見学だけを行いましたが、とても興味深いものばかりでした。 私達の習っていた教科とはまったく違って、ドラマやパフォーマンス、ダンス、ギター、吹奏楽など幅広い分野にわたり学年も中学生・高校生同士で混ざっている教科などもありました。 私がこの中でもっとも興味を持ったのが、この学校には耳の聞こえない子(Deaf students)がいて、その子たちのために学校に手話のできる通訳さんがいらっしゃったことです。 学校全体で5・6人の通訳の方がいて、時間ごとに色々なクラスを回り生徒の支援をしていらっしゃいました。 私が見学したのは英語の授業で、各自本を読んでいることが多いようではありますが、1対1で通訳さんとお話している風景を見ることもできました。 知っての通り、カナダは色々な国から生徒たちが集まってきます。 手話には世界共通のものはなく、手話同士の通訳さんもいらっしゃるそうです。 Deaf studentの皆さんは、色々な国の手話を習うのが楽しいと言っていました。 「理解するのは難しいけれど、いい経験にもなるし、話すのが楽しい。」のだそうです。 通訳さんを通してお話する機会をいただき、買い物のときの話や、夢についても聞くことができました。 昔から手話などの教育を受けている子はLip reading(口の動きを見て話を理解する)ができるそうです。 それには想像もできないほどの努力が必要なのだと思いました。 Deaf studentは聾学校などの特別な学校に通うのではないだろうか。 と思う人がいるかもしれませんが、カナダでは一般の生徒と一緒に教育を受けることも普通に行われているのだそうです。 この学校は中・高一貫の学校で年齢に幅があり、色々な雰囲気のある子がいてとても面白かったです。
そして、もっとも長く訪問させていただいたのがUniversity elementary schoolでした。 カルガリー大学付属の小学校で、2学年合同授業のシステムを取り入れていました。 この学校には2階部分に観察用のギャラリーが設けられており、生徒たちからは見えないような仕組みになっていました。 40カ国以上から240人もの生徒が集まっているのです。 最初に学校を訪問したとき、避難訓練をしているところでした。 海外にも避難訓練があるのだということに少し驚きました。 朝の会では国家である"O Canada"を歌っていました。 生徒の集中力や作業の邪魔をしてはいけないと思い、私はあまり生徒に声をかけることができませんでした。 授業中の生徒たちは質問があればすぐに手を上げて当てられるのを待ちます。 たまに手を上げていない子を当てることもありますがほとんどは子供たちの積極性を重視して、当てているようでした。 机は4個くらいが一塊になっていて、黒板に向かっているという体制はとっていません。 各教室には必ずカーペットのような場所が机のフロアのほかにきちんと設けられていました。 前に訪問したCollingwood schoolもそうでした。 眠そうな子が多いことを見抜くと、一緒にストレッチをするなどして集中力を取り戻そうとしていました。 朝の時間には必ず本を読む時間がありました。 このことは日本と共通の部分だな。 と嬉しく思いました。そして、意外に面白かったのが、紙の縦をhotdog(ホットドック)、横をhamburger(ハンバーガー)と教えていることでした。 私が主に見学したクラスは1・2年生のクラスでした。 1年生と2年生が同じクラスにMIXされていて、学年ごとの勉強をするときのみ、それぞれの場所で別れて学習していました。 私がこの学校でしたプレゼンテーションは折り紙(犬さんとネコさん)、そして、千代紙でのうちわ作りでした。 プレゼンテーションを機会に生徒たちとの距離がうんと縮まったように思います。 そのほかにも折り紙で色々なものを作ってプレゼントしました。 カエルやパックンチョ、鶴、箱、やっこさん、風船など一枚の紙が色々な立体のものに変化していくのがとても面白かったのだと思います。 私がもっとも嬉しいと思ったことは、訪問最後の日、「You are special person who I have ever met!(僕が今まで会った人の中で特別な人だよ!)」と男の子に言ってもらったことです。 全然緊張して生徒と話せなかった私ですが、そんなことを言ってもらえて、この学校に来れて本当に幸せだと思いました。 学校訪問では今まで見てきた教育現場(教育される立場)とはまったく違い、色々な新しい発見をすることができました。 たくさんの子供たちとも触れ合うことができ、とても楽しかったです。
私の見学していたクラスの担任の先生です。
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ホストファミリー
PatとRickと一緒にLake Louiseでの思い出
Mahadev's Houseでのカレーパーティー
私のホストファミリーはPat(元小学校の先生)とRick(地質学者)でした。 初めて会ったときから2人は私に優しく話しかけてくれ、私のとっても重い荷物を持ってくれました。 学校から帰ってくると私は必ずリビングルームにいて、PatとRickといっぱいお話をしました。 たまに難しいことを聞かれて答えられなくて申し訳ないと思うこともありましたが、「今日は何をやったの?」と聞いてくれ、私のつたない英語を理解してくれようとしてくれていました。 英語を話すのは間違ったら恥ずかしい、なんと言ったら良いかわからない。ということが多いと思います。 しかしPatとRickはそんなことをまったく感じさせない包容力をもった人達でした。
週末はエリの家族Lorraineさんと4人で出かけることが多かったです。 Downtown、Museum、Banff、The Royal Tyrrell Museum、Concert、House Jumping、Heritage Parkなど本当にさまざまな場所に連れて行ってもらいました。
行った場所というよりも、色々なところに連れて行ってあげようという心遣いがとても嬉しかったです。 一緒に行った場所や、一緒に見たテレビは今でも忘れることができません。 本当に私のもう一つの家族を手に入れることができたみたいで、とても幸せに思います。 そして、これからも交流を続け、ずっとずっと大切にしていきたいと思っています。 自分のホストファミリー以外にも、他のホストファミリーや色々な方にお世話になりました。 Alanaやブレンダさん、陽子さん、麻衣子さんをはじめ、今年教育大学にカナダから来ていた生徒や来年教育大学に来る生徒さんなどにもショッピングやパブ、ホッケーのゲーム、House racingなどに連れて行ってもらい、とっても良い思い出ができました。 本当に色々な方に支えられて、私たちのこの経験ができたと思っています。 そして、この留学に行かせてくれた両親、家族にとても感謝しています。 またこの企画を支えてくださった、先生方や、国際協力室の方々、すべての方々に感謝しています。本当にありがとうございました。
そして、一緒にカルガリーに行ってたくさんの思い出を共有できた、ユウタさん、ショウタ、ミユキ、エリの4人にとても感謝しています。こんな私を支えてくれてありがとうございました!!!
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☆ビックリハプニング☆
私が唯一、お家でしてしまった失敗は、ポットに入っている緑色の物体を、カビだと勘違いして、一生懸命洗ったことでした!!!(笑)PatとRickは大爆笑で許してくれましたよ♪
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次回の研修生の方へ
カナダの気候は思っている以上に変わりやすく、意外にも寒い日が続きました。 暖かい格好のものを持って行くことをおすすめします!今年は異例で、雨が多く降りました。 体調管理は重要です。乾燥しているので、喉などに気を付けて下さい。 カナダについて勉強しておくことも大事ですが、日本という国について知っておくことや、自分が知りたいと思うことをしっかりと持っておくと良いかもしれません。 どんどん積極的に話して、色々なことを勉強して来て下さい。ま たちょっとした情報ではありますが、向こうからは私たちは日本語でメールすることはできませんでした。
私の思い出はここに書ききることができません。 もっともっと色々な経験をしました。 本当に充実したものでした。 次回の研修生の方にも、自分なりにたくさんの経験をして行って良かった!!!という思い出をいっぱい作って帰って来てほしいと思います。
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