専攻紹介
書専攻 書理論研究室
須田 廉亭(義樹)
実技と理論の両面から書について学習します。実技は不断に行う臨書と作品発表に向けての作品制作、理論は書の歴史や作品作家などについて資料を調査したり、さらにそれによって得た見解をまとめるといった作業を行います。
学生が自由に筆を揮い、自らのテーマを持って学習に取り組める研究室の環境をつくりたいと考えています。
臨書等によって技法に磨きをかけ、また書学研究等によって書に関する知識教養を身につけ、より高いレベルの書表現を目指します。

研究者総覧
書専攻 書教育研究室
青木 空豁(英昭)
書の世界は深遠です。古典の臨書を通して、その世界に近づこうとする事は、未知の世界に足を踏み入れるような新鮮な感動が有ります。白と黒の鬩ぎ合いの中で「いかに白を際立たせるか」という命題の答えを見つける事は容易ではありません。古典の臨書をその手がかりとして多様な古典に取り組ませていきたいと考えています。

研究者総覧
絵画専攻 日本画研究室
羽子田 龍也
日本画という表現手段は、つい伝統的な部分がピックアップされて認識されることが多いですが、実は「日本画」と呼ばれるようになってからはまだ日が浅く、視点を変えて見ればまだまだ新しいジャンルであると言うことができます。しかし、伝統的な部分をないがしろにしては成り立たない分野でもあります。
受け継がれてきたものの大事さは、新しい画材や考え方を実践してみないとわからないし、古きを知らないと新しいことはできません。さまざまな方向への好奇心をフルに活かして、伝統的な良さをベースに自分の個性をうまくプラスして表現できる作家、また北海道から外へ日本画を発信できる作家に育ってほしいと思っています。

研究者総覧
絵画専攻 油彩画研究室
舩岳 紘行
現代の絵画表現は、ますます多様化、複雑化しています。そのため、自己の絵画表現を実現させるためには、一人ひとりが感性や技術を磨き、それぞれの哲学を持つことが大切です。油彩画研究室では、互いの制作について気兼ねなく語り合えるような環境作りを心掛けています。自分の特性は他者との比較を通じて見えてくるものです。講評会での意見交換やアトリエでの対話を通じて様々な考えに触れ、自分の進むべき方向を見つけ出してほしいと願っています。

研究者総覧
絵画専攻 デジタル絵画研究室
新井 義史
セザンヌやピカソと言えば画家の中のスーパースターです。おそらく誰もが一度は彼らの作品を目にしたことがあるでしょう。でも、「なぜ・・・? どこが・・・? そんなに優れているのだろうか?」実は、彼らの作品は「実験絵画」だったのです。これまで、「誰も見たことがない新たな表現を開拓」したからこそ世界中が驚いたのです。
デジタル絵画は、そうした20世紀の「実験絵画」を「研究」する研究室です。油絵に限らずイラストレーションも含めたあらゆるグラフィック表現を広く対象にします。筆と絵の具からパソコンを使ったデジタル表現まで、さまざまな素材やツールを用いて、新たな表現世界を切り開きます。

研究者総覧
絵画専攻 版画研究室
梅津 薫
版画研究室では西欧における油彩画の古典的な技法を学ぶとともに、個々の創意工夫による独自の表現方法について研究します。また、多様な絵画表現を身につけるため、版画(とくに銅版画、石版画)についても研究します。
そして、油彩画・版画の制作を通して表現の幅を広げるだけではなく、自分とは何か、人間とは何か―という問いについて深く考えられるようになり、真の「表現の自由」に気づき獲得することを願っています。

研究者総覧
彫刻専攻 彫塑研究室
中村 和雄
有史以前から人間の営みの結果として作られ続けたのが彫刻といえます。彫刻はその時代を生きた人々の喜びや悲しみ、希望といった「心」が内在するものです。「心」を失いつつある現代人にとってこそ、彫刻制作や彫刻家の意義が問われるのではないでしょうか。
彫刻第一研究室では、「人」をテーマに具象、抽象を問わず、あらゆる素材(粘土、石、木、金属、ポリエステルなど)を駆使し、日々彫刻の制作・研究を行っています。
彫刻制作を通して、人が本来堅持しなければならない「心」を取り戻すとともに、経験し学んだ多くのことがらを今後の生活に役立ててみませんか。

研究者総覧
彫刻専攻 立体造形研究室
二上 正司(ふたかみまさし)
現代彫刻は、人体を写し取る具象表現から、抽象表現、さらに立体造形へと造形分野を広げて来ました。今や、抽象彫刻、立体造形は、私達の生活空間とより結びついた存在となっています。
立体造形では、これら抽象彫刻、立体造形の制作を広く学び、社会の中で息づく彫刻の可能性を探求します。

研究者総覧
メディアデザイン専攻 デザイン研究室
小北 公英(麻記子)
デザインを取り巻く環境は急速に進化しています。高度なデザインツールが普及したことで、誰でもプロフェッショナルと同じツールが気軽に使えるようになりました。だからこそ今、デザイナーには、ものごとの本質に対する深い洞察と柔軟な発想に基づいた確かな企画力が求められています。
デザイン研究室では、ビジュアル・デザインに代表される平面のデザインからコミュニティ・デザインといった社会のデザインまで幅広いテーマを扱います。また魅せる技術であるプレゼンテーション能力も重視します。
ヒト・モノ・コトの関係性に丁寧に向き合い、その本質を「みえるようにする」プロフェッショナルを育成します。

研究者総覧
メディアデザイン専攻 情報デザイン研究室
三浦 啓子
今、私達のまわりには、インターネット環境、パソコン、携帯電話など急速に変化をしていくメディア環境があります。それらはまだまだ成長段階で未熟なところもありますが、本来人と人の距離を縮める為に開発されたものです。例えば、離れている人ともリアルタイムで繋がったり、或いは、ある時間の感覚を想起させることにより、同じ時間を共有できたりと、今迄の概念を打ち砕いて、可能になったこともあります。
情報デザイン研究室は、体に入ってくる情報、自分の周りを流れてゆく風景、自分の足元などさまざまな空間に新しい発見や気づきをし、その新鮮な驚きをさまざまなメディアの特性と工夫を用いて他者と共有し、人と人の関係を築いていくことを考える研究室です。

研究者総覧
メディアデザイン専攻 アニメーション研究室
倉重 哲二
アニメーションとは字義通り無機物に生命を宿らせる術である…というと些かオカルトじみているけれども、その魅力の本質は、動かないはずのものが動き出す、その瞬間に感じる驚異=Wonderにこそあるのだと思います。
映像メディアの台頭が著しい現代において、技術としてのアニメーションは、これからも待望される分野なのだと思います。しかし、アニメーションを作る上で大事なのは、技術そのものより内から溢れる個々人の観念=Ideaなのだと思います。アニメーション研究室では、制作の技術とともに表現としてのアニメーションをこそ、追求していく場としていきたいと思っています。溢れる表現衝動を抑えきれない人々の入学をお待ちしています。

研究者総覧
メディアデザイン専攻 写真分野
佐藤 時啓(非常勤講師)
もし写真がなかったら・・・・・・あなたはそんな世界を想像できるでしょうか? 写真というメディアは比較的歴史は浅いものですが、その登場は芸術のみならず世界のあらゆる分野に影響を与えました。また、写真技術は類を見ないスピードで変化し、デジタルによっても写真画像を扱えるようにもなりました。そしてさらに、写真画像を加工することも私たちの日常になろうとしています。かつて、写真に写るものは「ほんとうのこと」だと言われましたが、今の私たちは写真をみても「ほんとうかどうかはわからない」と考えます。このように写真のありようは、私たちの世界への認識にも深く関わるものなのです。写真研究室では、多様な写真の状況を踏まえ、今、私たちが写真によってなにを捉え、またなにを世界に提示できるのか―「みること」の根源に迫る人材の育成を目指しています。
工芸専攻 陶磁研究室
前田 英伸
やきものの歴史は古く、大昔から人々の生活と共にあって、その中で使い続けられて来たものです。その表現の領域は、伝統的な技法の探究に留まらず、インスタレーションやオブジェ等の現代美術的なものから、モダンで実用的な食器や、建築空間を演出するタイルデザインなど多岐にわたります。焼き物は、永い歴史を持ちながら常に新しい表現を求められて来ていると言えるでしょう。陶磁研究室では、この古くからある焼き物の技法を基礎から学び、それを現代の生活空間の中でどのように活かし、用いて行くのかを、学生個々の表現の探究を通して模索していきます。

研究者総覧
工芸専攻 木材工芸研究室
阿部 吉伸
木材資源が豊富な北海道において、木材の素晴らしさを心から感じ、貴重な地元の資源を生かして制作することの意義や、木材に対する考え方や理解を深め、木材の魅力を世の中に広めていける人材を養成します。
木工室は各種木工加工機械を完備し、明るく広い制作スペースで各自テーマを持ち、じっくり制作に打ち込むことができます。
授業では、手工具を用いた作品制作の基礎から機械加工の応用まで行い、実践的な木材加工の技術を身につけます。
さらに、あらゆる現場に出向き、最新の木材加工技術や多くの作家の方と知り合う機会もあり、見聞を広めることもできます。
工芸的・造形的な作品制作を通じて大いに感性を磨き、あらゆる活動に積極的に取り組める学生の入学を希望しています。

研究者総覧
工芸専攻 金属工芸研究室
佐々木 けいし
金属工芸は、大学で専門的な教育が行われている所が非常に少ない領域です。金属!と聞くと硬い、加工が難しいイメージがあるかもしれませんが、その素材は驚くほど柔らかく、扱いやすく、豊かな表現を可能にしてくれる魅力的な素材です。明治以前、日本の美術は工芸的手法のものが主流でした。中でも金属を扱う技法は「刀」に代表されるように、世界的に見ても評価の高い分野でした。金工研究室ではその伝統的技法を通して金属の魅力、奥の深さ、そして日本人の気質を学び、それらを応用して現代的なあらゆる手法(各種金属の溶接をはじめとするさまざまな加工技術習得と造形に対する考え方の確立)で、アクセサリーなどの身近な作品から屋外モニュメントに至るまで、金属の魅力を最大限に発揮する幅広い制作活動をおこないます。

研究者総覧
工芸専攻 染織研究室
竹田 園子
布や糸に色を染め、模様を表現する行為は古くから行われ、私たちの生活に深く関っています。
伝統的な染織から産業に関わるデザインに至るまで多岐にわたる分野です。
授業はさまざまな染織技術の基礎を学ぶことを中心に行われており、技法を習得しながら染織素材を工夫し、自分たちの手で美しい模様や布を作り出す面白さを追求する創作活動を基本とします。
柔軟な発想と創意工夫する力を身につけ、様々な形で展開する力を育成します。

研究者総覧
実験芸術専攻 空間造形研究室
坂巻 正美
自由と創造性という概念は、芸術領域のみならず、人間の営為全ての場面で空間に新たな形を生み出す原動力と関係しています。空間を造形することとは、誰もが持っている創造的感覚を自らがかかわる場へと自由に開いていく実験的試みとしてとらえています。
この研究室では、伝統的な美的解釈よりも、個と全体の関係性について思考することを重視します。個に閉じることなく、個から全体へ全体から個へと流れていく空間の構造をさまざまな角度から眺められる感覚を身に付けていきます。
制作実習では、一般的造形素材の他、言葉や行為なども造形素材として扱い、素材が本来的に持つ意味を作品に重ね、身近な空間の質を変化させていく方法を探究していきます。

研究者総覧
実験芸術専攻 映像研究室
伊藤 隆介
1895年の映画の発明以来、今日ではメディア・アートやVJ、デジタル技術によるVFX(視覚効果)など、「映像メディア表現」の可能性は広がり続けています。それは人間の「視たい」という本能をもっとも刺激する領域だからです。
映像研究室では、一にも二にも「作品」を見て、制作します。実践を通し、発想、撮影、編集などの基礎技法を修得すると同時に、先達たちが「ツール」としての映像を武器に、「時代」とどう斬り結んできたかも歴史的に探求します。またマンガ、アニメなど周辺領域を巻き込んだ「映像メディア表現」教育についての考察も行います。
ファインダーを通し、「世界」を再発見する自分自身の「表現」を見つけ出し、「今日を昨日よりも面白く」するのが目標です。

研究者総覧
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実験芸術専攻 実験芸術分野
磯崎 道佳(非常勤講師) 富田 俊明(釧路校講師)
現代社会はさまざまな地域や人びと、文化、そして課題を抱えています。時代精神の代弁者の役割を果たしてきた美術の世界でも、「色」や「形」を扱う伝統的な技法にとどまらず、複雑化する社会に即した表現のシステムが必要とされつつあります。
実験芸術研究室では、日常にあふれる一見あたりまえの事象、不要で見向きもされていないモノの中から「感動」を発見・抽出するスキルを鍛えます。ゴミ袋やぬいぐるみ、手旗と双眼鏡、あるいは記憶と身体表現(パフォーマンス)、伝言ゲームとストーリーテリング、人との出会いや街全体までをも材料として、「型」にはまらない表現の冒険を行います。そして何より、常識に屈しない好奇心と本質を衝く洞察力を育て、「わたしたちの時代」をスキャンするのが目標です