授業について教育課程
学位授与・教育課程編成・実施の方針
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
本専攻では、本学が定める期間在学し、所定の単位を修得するとともに、学校教育と関連する心理・医療・福祉等の専門家や専門機関との連携に資する以下のような理論と実践に関する高度な専門的能力を身に付けたと認められる者で、学位論文及び最終試験の審査に合格した者に学位を授与する。- 臨床心理学・教育学・教育心理学・特別支援教育学等の各領域及びこれらに関連する心理臨床・教育臨床・発達臨床等の学際的な領域における専門的な研究を深める力
- 様々な心や関係性の問題の援助を必要とする幼児、児童及び生徒に対して心理臨床・教育臨床・発達臨床等のアプローチを有効に進める力
- 学校内外の専門職と連携・協働して地域の子どもに関わる課題を解決する力
カリキュラム・ポリシー(教育課程編集・実施の方針)
本学大学院教育学研究科修士課程学校臨床心理専攻では、 高度専門職業人としての教員や心理士等を養成するため、これらの人びとに求められる子どもを理解する力、分析してアセスメントする力、発達を支援していく力、保護者、学校、専門機関等の間での連携及び協働をコーディネートする力、実践的課題を発見して研究的な側面からアプローチする力並びにこれらの応用的な能力を基盤として支える専門的知識等を身に付けることができるように、以下の方針に基づき教育課程(カリキュラム)を構成・実施する。- 教育課程(カリキュラム)は、専門科目及び課題研究によって構成する。
- 専門科目は、臨床心理学・教育学・教育心理学・特別支援教育学等を基盤とする学際的な領域である学校臨床心理分野に関わる専門的内容又は研究方法論、研究倫理等について学修することができるように構成する。
- 課題研究は、学校臨床心理分野の研究課題、研究方法論等についての考究を深め、学位論文(修士論文)に関する構想・研究調査・分析検討・論文執筆等及び最終試験に関わる指導を受けることができるように構成する。
課程の修了要件
修了に必要な必修科目を含む所定の単位(30単位)を修得し、定められた期間にわたり在籍し、学位論文の審査及び最終試験に合格した者は、修士(教育学)の学位が授与されます。修業年限
修業年限は2年です。ただし、職業を有している等の事情があれば、審査の上で、最長4年まで修学期間を延長することができる長期履修学生制度があります。
長期履修制度の適用者は、2年分の授業料で3年間または4年間の授業を受講することができます。
修業年限等についてより詳しくお知りになりたい方は、本学の入試課(メールアドレス、電話番号)までご相談ください。
取得可能な教育職員免許状の種類
専攻・専修 | 教育職員免許状の種類 | 免許教科 |
---|---|---|
学校臨床心理専攻 学校臨床心理専修 |
幼稚園教諭専修免許状 | |
小学校教諭専修免許状 | ||
中学校教諭専修免許状 | 国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、保健、技術、家庭、職業、外国語(英語) | |
高等学校教諭専修免許状 | 国語、地理歴史、公民、数学、理科、美術、工芸、書道、保健体育、保健、家庭、情報、農業、工業、外国語(英語) | |
養護教諭専修免許状 |
各種資格の取得方法
(1)臨床心理士資格
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会(以下「認定協会」という。)が付与する資格です。臨床心理士指定大学院(第2種)の修了者が臨床心理士資格を取得するためには、次の条件を満たし、かつ、臨床心理士資格認定協会の認定試験に合格することが必要です。
学校臨床心理専攻は、臨床心理士指定大学院(第2種)の指定を受けています。
- 指定大学院(第2種)において、指定された授業科目を26単位以上修得すること。
- 修士論文のテーマと内容が臨床心理学に関するものであること。
- 大学院研究科修了後1年以上の心理臨床経験(有給であること。教職経験は心理臨床経験にあたらない。)が必要であること。
臨床心理士資格取得のための履修方法
学校臨床心理専攻で修得することを必要とする最低修得単位数26単位は次のとおりです。ただし、臨床心理実習の履修については、実習日程上の制約や実習機関の意向等も勘案し、学校臨床心理専攻に設置する実習委員会による審議を経て認められますので、必ずしも受講者の希望どおりになるとは限りません。
科目 | 授業科目 | 単位数 | ||
---|---|---|---|---|
必修科目 | 臨床心理学特論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(6単位中4単位)、臨床心理面接特論Ⅰ・Ⅱ(4単位)、臨床心理査定演習Ⅰ・Ⅱ(4単位)、臨床心理基礎実習(2単位)、臨床心理実習Ⅰ~Ⅸ(9単位中2単位) | 16 | 26 | |
選択必修科目群 | A群 | 心理学研究法特論、 学校心理学特別演習、 臨床心理事例研究法特別演習、臨床教育学質的研究法 | 2 | |
B群 | 教育心理学特論、発達心理学特論、臨床発達心理学特論、発達臨床心理学特別演習 | 2 | ||
C群 | 臨床生徒指導特論、非行臨床心理学特別演習 | 2 | ||
D群 | 保育臨床研究特別演習、特別支援教育コーディネート特論、精神病理学特論 | 2 | ||
E群 | 学校臨床心理特論、学校カウンセリング実地研究、特別支援教育コーディネーター実践演習 | 2 |
(2)学校心理士資格
一般社団法人学校心理士認定運営機構が認定する資格です。学校心理士資格を取得するためには、次の条件を満たし、かつ、一般社団法人学校心理士認定運営機構の審査及び試験に合格することが必要です。
- 本専修において、指定された授業科目を修得すること。
- 学校心理学に関する実務経験が1年以上あること。
学校心理士資格取得のための履修方法
大学院の課程で修得することを必要とする最低修得単位数は次のとおりです。科目 | 開設授業科目 | 必修 |
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学校心理学に関する科目 | 学校心理学特別演習 | 2 |
教授・学習心理学に関する科目 | 学校教育内容方法特別演習 | 2 |
発達心理学に関する科目 | 臨床発達心理学特論 | 2 |
臨床心理学に関する科目 | 臨床心理学特論Ⅰ及び臨床心理学特論Ⅲ | 4 |
心理教育的アセスメントに関する科目 | 臨床心理面接特論Ⅱ | 2 |
学校カウンセリング・コンサルテーションに関する科目 | 学校カウンセリング実地研究 | 2 |
特別支援教育に関する科目 | 特別支援教育コーディネート特論及び特別支援教育コーディネーター実践演習 | 4 |
生徒指導・教育相談、キャリア教育 | 臨床生徒指導特論又は臨床生徒指導特別演習 | 2 |
実習1 心理教育的アセスメント基礎実習 |
臨床心理査定演習Ⅰ | 2 |
実習2 学校カウンセリング・コンサルテーション基礎実習 |
臨床心理基礎実習 | 2 |
合計 | 24単位 |