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キャンパス紹介日本税理士会連合会による寄附講座(第3回)を開講しました

~財政教育プログラムに基づく「特別財政授業」について~

 平成29年10月19日,第3回目となる日本税理士会連合会による寄附講座を開講しました。
 当日は財務省北海道財務局旭川財務事務所の阿部圭一氏をお招きして,「財政教育プログラムに基づく「特別財政授業」について」と題した講義が行われました。
 講義は「子どものうちから,日本の財政をきちんと理解することが重要ではないか」という発想に基づいて財務省が推進している「財政教育プログラム」についての説明から始まりました。このプログラムでは,財務省職員が中学校を訪れ,グループワークやアクティブラーニングを通して,生徒に国の財政に興味を持ってもらうことを目的とした授業が行われています。授業を行うことで,子どもたちに日本の財政課題を「自分事化」で捉えてもらうことが大切であるとのお話をいただきました。


 講師の阿部圭一氏
 (北海道財務局旭川財務事務所)

 次に,過去に中学校等で行われた授業を学生が実際に体験しました。まずは,日本の財政の現状を把握するために,財政,公共サービス,税金等についての説明を聞き,さらに,「財政」をテーマに中学生向けに作られた動画を視聴しました。講師の説明や動画はどちらも中学生が理解できる内容で非常にわかりやすく,学生にとっても改めて日本の財政の現状を知る良い機会となりました。
 講師による説明や動画で日本の財政の現状を把握した上で,次に,自分たちで国の歳入・歳出のバランスを検討するシミュレーションを行いました。「社会保障」「防衛」「教育」などに充てる予算をどの程度増額・減額または現状維持することが望ましいか,一方で,「消費税」「所得税」「法人税」などをどの程度増税・減税または現状維持することが望ましいかを自らの操作で修正していく過程で,バランスのとれた財政とはどのようなものかを考えました。学生は各自で自分自身が望ましいと考える歳入・歳出のバランスを考えた後,4人1組のグループを作って意見交流し,全体発表を行いました。


 講義の様子


 グループワークの様子

 学生はこの講義を通して,日本の財政の状況を改めて理解し,歳入部門・歳出部門を調整し財政のバランスをとって予算編成することの難しさ,子どものうちから財政について触れることの重要性を実感し,教員を目指す教育大生にとって非常に有意義なお話を聞くことができました。

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