プロジェクトの背景と目的
日本の子どもの学力は、世界でも上位に位置していますが、「算数・数学の学習が好きか」、「算数・数学の勉強に対する自信があるか」等の算数・数学の学習への向き合い方等が課題となっています。
北海道教育大学は、将来教師をめざす学生の「教師への学び」及び小・中学校等の先生方の「教師の学び」を担う大学として、上記課題を解決するための教育・研究を進めています。
具体的には、本学の中期計画「小・中学校の理数科教育について、教育内容・方法を研究・開発し、その成果を現職教員研修など学校教育支援や国際協力に活かす。」の一環として「算数・数学教育プロジェクト」を平成22年度に創設しました。
教員の世代交代期を迎え、授業づくりに関する研修推進に不安を抱える学校が増えている背景から、学校現場のニーズに応える資料を提供することを目的とし、本学の数学・数学教育の大学教員と附属学校教諭をプロジェクトの構成員とし、日常の小・中学校の子どもたちを対象とした授業実践や教育実習生指導等の経験に基づいた研究を進めています。
特に、教師として成長期にあると考えられる若い先生方や充実した授業を実践できる若手教員などを想定した、教師経験が 5 年未満の先生を対象に、「問題解決的な学習」の授業の事例を交えて、「よい授業」の構想・実践・評価の具体的なポイントを資料で示し、①教材研究、②授業構想、③授業実践、④授業研究のいわゆる算数・数学授業づくりに関する情報を発信することを目指しています。
また、我が国の算数・数学授業に学ぼうとする諸外国への資料として活用されることも目的としています。

本学の研究体制
- 附属札幌小学校・附属札幌中学校・教育学部(札幌校)
- 附属函館小学校・附属函館中学校・教育学部(函館校)
- 附属旭川小学校・附属旭川中学校・教育学部(旭川校)
- 附属釧路小学校・附属釧路中学校・教育学部(釧路校)