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小学校英語小中連携フォーラム開催報告(令和3年12月5日実施分) 

北海道教育大学 小学校英語教育の指導力向上プロジェクト

小学校英語 小・中連携フォーラムを開催しました【オンライン開催】

 
 

令和3年12月5日(日),「北海道教育大学 小学校英語教育の指導力向上プロジェクト 小学校英語 小・中連携フォーラム」を開催しました。オンライン開催の利点として,居住地による制限を受けないため,全国各地の現職教員や学生など91人が参加しました。

 本フォーラムは,小学校英語教科化に伴い,現職教員等の英語指導力向上及び小中学校における学びの連携の視点から,著名な講師の講演,地域の先進事例の紹介等により,参加者の意識を喚起するとともに,今後の小・中学校における外国語活動・英語教育の課題と方向性を共有する実践交流・研究の場を提供することを目的として,毎年度開催しているものです。

 

開会式後の午前の部は,東京家政大学教授 小泉 仁氏をコメンテーターに迎え,3人の現職小学校教員による実践発表から始まりました。各校で利用できる教材など環境の差異を踏まえ,それぞれの教材の活用方法や特色のある指導についての実践発表の場となりました。

 

~北海道教育大学附属旭川小学校教諭 三村 仁氏による実践発表の様子
「高学年の「読み書き」指導につなげる中学年の指導の在り方」~


 良質なInputの大切さとICTを活用する際のメリットについて,3年生,4年生などの児童に行った実践について発表を行いました。
 3年生では「聞くこと」,「読むこと」から「書くこと」への接続の手段として,また,4年生では「聞くこと」に重点をおいて,それぞれの学年の目的に合わせたICTの活用例などの紹介がありました。

  

 

~札幌市立宮の森小学校教諭 平山 伸正氏による実践発表の様子

「音を大切にした「読み書き」指導の実際」~

「読み書き」のための活動をする上で列挙された4つの大事なプロセスに沿って,発表が進みました。ご自身の経験談から感じた「音を大切にする」指導の重要性,アメリカの小学校との交流と活動を交えたお話に続き、ラップブック活用に関する工夫やピクチャーディクショナリーの自作例など,様々なツールの利用についてご紹介いただきました。

 

 

~「児童の学びをつなぐ小学校外国語教育を目指して」

京都教育大学附属桃山小学校教諭 俣野 知里 氏~

小学校外国語教育を進める上でのつながり-特に「たて」を意識した指導に重点を置いた発表が行われました。身の回りに隠れているアルファベット探しなど,身近にある英語に慣れ親しめるよう工夫された指導法が紹介されました。また,学年ごとの目的に合わせたヘボン式の名札の作成の様子などが画像で提示され,参加者にも現場のイメージが良く伝わりました。
 

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午後の部は,札幌市立石山緑小学校外国語専科教諭 種谷 富茂華 氏によるワークショップ「教科書からときめきを生む活動の設定」から始まりました。

外国語教育活動の中で,子どもがときめく姿(心が動く瞬間)をテーマに発表が進められました。発表時間を通してチャット機能やブレイクアウトルームを用い,参加者の意見を共有する機会が何度か設けられました。
 
各学年の教科書から抽出した単元について,ときめきを生む5つの視点を基に実践された授業を動画でご紹介くださいました。また,教材やツールの利用法として,ICTの活用により文字に頼らない指導が行える点と,従来のポスターや手紙などのそれぞれの良さについてのお話がありました。

 

 

次に,琉球大学教育学部附属小学校教諭 山中 隆行氏によるワークショップ「インタラクションを中心とした言語活動の実践例-小・中の結び目を見据えて-」が行われました。

「小中連携」という言葉から連想する単語を参加者とチャット上で共有し,授業づくりの観点から改めて整理する機会が提供され,参加者個人が考えさせられる投げかけを挟みながらの発表となりました。また,インタラクションを通した読む活動と書く活動,聞く活動の実践紹介(動画)がありました。伝えたい内容と気持ちが内から出てくるメッセージの大切さについて,授業の中での児童とのやり取りを通してご紹介いただきました。



 次に,札幌市立向陵中学校校長 中村 邦彦氏による講演「小学校英語と中学校英語を紡ぐ」と題した講演となりました。

 初めに,中学校の視点から小学校英語に関する全国学力・学習状況調査の統計などから幾つかの例を提示されました。現状とその課題が浮き彫りになる反面,英語教育がもたらす人とかかわる楽しさを伝えることの意義について示されました。
 
また,小学校英語が導入されたことにより,中学校英語に見られるリテリングなど従来の変化や,多様なツールの使用例をご紹介いただきました。さらに,小学校英語と中学校英語におけるそれぞれの目指すことについてまとめがあり,一連の流れとして紡いでいくためのポイントなどのお話がありました。

  


フォーラム最後は,東京家政大学教授 小泉 仁氏による「小中英語科の連携 ―『思考・判断・表現』を鍛える教科書の活用法」の講演となりました。

 

実際に使用されている教科書のページを画面共有しながら,小学校と中学校のそれぞれの教科書における構成に合わせ,どのように指導のプロセスを組んでいくべきか,講演の中で,分かりやすい事例を交えて教示いただきました。
 
その他,現行教科書の単元ごとに印刷されている2次元バーコードなど,児童が自分で予習・復習を行うことができるような工夫点の活用について,多くのアイディアをご紹介いただきました。また,中学校,小学校のどちらの場合でも、外国語は使いながら上達していくことが大切とのお話が印象的でした。

 

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昨年度から引き続き,オンライン形式での2回目の開催となりました。今回もZoomのチャット機能を積極的に取り入れて,随時,参加者から受け付けた質問を発表後に総括して質疑応答を行いました。講演中の呼び掛けに対しては,チャットへの回答の書き込みが多数入力されるなど,対面のフォーラムではなくても,参加者の熱心な姿勢を感じることができました。 

参加者からは,「実践例や従来と現行の指導法の違い等、詳しく聞けて大変勉強になりました」,「対面と変わらず,実り多い機会となった」,「実践提案を聞き英語指導の参考になった」等の感想をいただき,現在の学校現場の課題にとってタイムリーな内容を提供することができました。

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