
本フォーラムは、小学校外国語活動の普及と関係者のネットワーク構築を図るため、地域に根ざした実践交流・研究の場を提供することを目的として開催しています。
2日間に渡り、本学各附属小中学校や北海道内の公立小中学校が取り組んできた実践発表並びにワークショップが次々と行われ、参加者は発表される実践から授業改善のヒントを得ようと熱心にメモを取ったり、活発に質問を行っていました。
その中でも2日目に行われた大阪国際大学国際コミュニケーション学部准教授の山本玲子氏による「中1ショックの功罪を考える:小中連携の先に見えるもの」と題した基調講演は特に参加者が興味深げに視聴しており、山本氏からは、「小学校英語が導入され、英語を楽しく体やリズムで覚えたり、積極的態度が身につく点では大きな成果があるが、そのまま中学校英語へと移行すると、文法等を根気強く学ぶなど自律的学習態度が低下する傾向がある。それは、教師とともに乗り越えなければならない中学校英語の壁となり、小学校英語は逆に弊害となってしまうが、この壁を乗り越える小中連携がスムーズに出来たとき、その効果による英語力は飛躍的に高めることができる」など、自らの経験による話しがありました。
参加者からは、「講師の講演や、各学校の現状・実践例を聞くことができ有意義だった」「今後の授業に活かしていきたい」「もっとディスカッションの時間が欲しかった」等の感想があり、好評のうちに終了しました。

