ねらい

- 本校では日常の学習成果の発表場面として体育祭を開催し、児童生徒の自己肯定感の高まりを目指しています。同時に集団での活動を行っていく中で、社会性の土台を築いていくことを目指しています。
方針

- 日常の体育的学習と体育祭の種目を意図的に関連付け、児童生徒が主体的に活動に取り組めるようにカリキュラムを設定しています。
- 社会的な行動を学ぶ学習機会として、全学部の児童生徒に発達段階に応じた役割活動を設定しています。
- 児童生徒の活動に関しては意識的に称賛を行い、自己肯定感が高まることを目指しています。
体育祭への取り組み

- 体育祭の種目に関わる練習を日々の体育的学習の中で行っています。日常の授業と体育祭が連動することで、何かと変化の多い行事が苦手な児童生徒にとっても、変化が少なくなり、見通しをもって行事に参加しやすくなります。
- 発達段階に応じた支援により、児童生徒にとって自然な形で学習の積み上げが行われます。初めての学校生活になる小学部では休憩を入れることで、疲労を回復でき、自分の競技に集中できます。中学部では、自分以外の競技も参観し、体育祭全体を経験します。高等部では参観に加え、応援のマナーの学習も行います。
- 役割活動として、選手宣誓で活躍する小学部6年生。放送や体操の模範など得意分野に応じて活躍する中学生。紅白の団旗を掲げたり、用具係として体育祭全体を通じて働いたりする高校生。それぞれの役割を行うことで、責任を果たす大切さを学んだり、仕事を達成できたことから自己肯定感が高まったりします。さらに先輩の様子を見ることで、「○○先輩のようになりたい」など将来への見通しをもつことができるようになります。
体育祭の指導や支援の実際
![]() 見通しをもちやすくするために ~全体のスケジュール~ |
![]() どこにいればよいか 分かりやすく ~開閉会式で椅子等を準備~ |
![]() どこで待てばよいのか、 順番はいつなのかわかりやすく ~小学部競技中~ |
![]() 並ぶ時にもわかりやすく ~中学部入場前~ |
![]() 走り切ったら、みんなが終わるまで待つことも勉強。 椅子を準備してあれば待つ場所もわかりやすい |
![]() 今日の流れを先生と確認 |
![]() いつも使っている スケジュールを外に持ち出して |
![]() 見通しがもてることが 安心につながることも |
![]() 体育祭のしおりで 見通しをもつ児童生徒も。 個々に合わせて必要な支援を |
![]() どこに置くか分かりやすく ~小学部競技~ |
![]() 障害物走にも挑戦 ~中学部競技~ |
![]() 体育祭の花形、 リレーに全員参加 ~高等部競技~ |