ねらい

- 本校では日常の学習成果の発表場面として文化祭を開催し、児童生徒の自己肯定感の高まりを目指しています。同時に集団での活動を行っていく中で、社会性の土台を築いていくことを目指しています。
方針

- 日常の音楽的学習や体育的学習と文化祭の演目を意図的に関連付け、児童生徒が主体的に活動に取り組めるようにカリキュラムを設定しています。
- 社会的な行動を学ぶ学習機会として、全学部の児童生徒に発達段階に応じた役割活動を設定しています。
- 児童生徒の活動に関しては意識的に称賛を行い、自己肯定感が高まることを目指しています。
文化祭への取り組み

- 文化祭では、体育活動で学んできたダンス、音楽活動で学んできた合唱や合奏、制作活動や造形活動、表現活動で作り上げてきた作品の発表など日常の授業で学んだことを発表します。日常の授業と文化祭が連動することで、何かと変化の多い行事が苦手な児童生徒にとっても、変化が少なくなり、見通しをもって行事に参加しやすくなります。
- 発達段階に応じた支援により、児童生徒にとって自然な形で学習の積み上げが行われます。小学部では低学年のうちは、じっくりと自分の出番までいつもの教室で準備をして待ちます。学年が上がっていくと中学部や高等部の先輩の発表を長い時間鑑賞するようになります。中学部では、自分以外の演目を鑑賞するとともに、放送などの係活動の出番も増えていきます。高等部では鑑賞や係活動に加え、事前に会場を清掃するなど裏方の仕事も行っていきます。
- 文化祭のオープニングは、学校生活にも慣れてきた小学部の1年生の演目で始まります。エンディングは、学校を卒業する高等部の3年生の生徒会長が挨拶をします。発達段階と生活年齢の双方から最適な取組を模索し、行事を作り上げていきます。
- 作品展では、制作活動や造形活動、表現活動で作り上げてきた作品の展示に加え、PTAからの作品も展示し、学校全体で文化祭を盛り上げていきます。
文化祭の指導や支援の実際
![]() 個別に小道具を整理して 分かりやすく |
![]() 出番はいつなの? スケジュールに写真を提示 |
![]() それぞれが分かりやすい形で 楽譜を提示① |
![]() それぞれが分かりやすい形で 楽譜を提示② |
![]() 自分が運ぶ小道具はどれかな? 順番と運ぶ人をわかりやすく |
![]() みんなで協力してつくりあげる |
![]() いつも使っている スケジュールを |
![]() 歌の歌詞を提示。歌に合わせて歌詞が消えていきます。 ICTの活用① |
![]() 暗い中でも見やすい文化祭の流れ。 ICTの活用② |
![]() バック絵は美術の時間に みんなで制作 |
![]() 並び順を分かりやすく |
![]() 誰がどこで鳴らすのかな? トーンチャイム演奏の楽譜の工夫 |