大学生とともに
Science classes of students
今回は、先週の月・木・金と3日間に渡って実施した、大学の生物科の学生が行った4年理科「冬の生き物」の授業についてご紹介いたします。
これは、生き物がどのように冬を越すのかを学ぶ学習です。
「冬は死んでいるじゃない?」
「でも、それなら附属の森から虫がいなくなってしまうよ。」
など、子どもたちは冬の虫の生き方について素朴な思いをもっています。初日の学習(月曜)で、学生達がその疑問を引き出したことで、子どもたちには、冬の虫を探したいという思いが生まれました。
2日目(木曜)は、その思いを原動力に、附属の森の雪を掘って虫の様子を観察しました。始めは「見つからない」「やっぱりいないよ」と話す姿が見られましたが、あるグループが土の中のミミズを発見。そのとたん、他のグループの子どもたちも、次々とダンゴムシ、幼虫などを発見し始めました。そして、「動いている?」「動きが遅いよ」など、冬の虫の様子を自分の目でじっくり観察していました。
最終日(金曜)は、観察したことを基に、冬の過ごし方を考えました。「なぜ動きが鈍いのか」「土の中にいるのはなぜか」について、様々な考えを交流しました。そして、冬を越すための生き物の工夫に目を向けることができました。
生物科の学生の努力により、子どもたちは実感を伴いながら学習を進めていました。最後には、生き物図鑑を創ろうという課題に取り組み、自分の学習の成果を振り返る場面も、しっかりと位置付いていました。
FUZOKU花唱集会 最終日
Music festival at recess #3
最終日。3年生と6年生が発表しました。
3年生も他の学年と同様、毎日練習を重ねてきました。音楽専科の指導に加え、担任からの熱心な指導を受け、歌声のレベルアップを図ってきた3年生は、全校の前でも堂々とその成果を披露しました。担任の指揮をしっかり見て、大きく口を開いて声を出す子どもたちは、「See you」という歌を通して、美しい声と「友達と支え合う」というメッセージを聴き手に届けてくれました。
6年生の曲は「最後のチャイム」でした。前のめりになり、歌声を遠くへ届けようとする姿勢。そんな姿からは最高学年としての誇りを感じました。発表を聴いた音楽専科は、「息の流れを生かし表現力が豊か」「盛り上がるところで、元気のよさだけではなく、歌詞を大事に歌う姿がさすが6年生」というコメントを残していました。もう少しで卒業する子どもたち。小学校生活最後の行事、卒業式に向けて、さらに歌声を磨いていくことでしょう。
花唱集会の最後は、全校で「この地球のどこかで」を歌い、第1回目の幕を閉じました。全校合唱の5年生の伴奏者も、初めて伴奏にも関わらず堂々とした立派な演奏を響かせていました。
FUZOKU花唱集会 2日目
Music festival at recess #2
2日目は2年生と5年生の発表です。
2年生の曲は「エトはメリーゴーランド」は、低学年の元気のよさを生かしながらも、音を聞き合い気持ちを一つにして歌いました。音の高さが大きく変わるところも、しっかりと音程を捉えて上手に歌うことができる2年生に、大きな拍手が送られました。
5年生は、「さくら さくら」のアカペラ混声4部合唱を披露。とても難しい曲ですが、体育館に美しいハーモニーが響き渡りました。代表の6人が歌う主旋律とそれを支える3つのパートが重なる部分、また、5つのパートに分かれるな部分など、豊かな構成の変化によって、体育館の中に桜吹雪が舞うような感覚を覚えました。
2日目も学年の発達に合わせたよさを十分に発揮していました。
FUZOKU花唱集会 1日目
Music festival at recess #1
今年から始まったFUZOKU花唱集会は水・木・金の3日間にわたって実施しています。
記念すべき1曲目は「みんなの附属」。
卒業を控えた6年生から引き継いだ5年生が伴奏を担当し、全校で歌声を響かせました。集会のスタートにふさわしく、透き通った歌声が体育館全体を包みました。
学年発表トップバッターの1年生。元気のよさ、明るさが、大きく開いた口から届く歌声から伝わってきました。さらに、音をそろえよう、美しい歌声にしようと意識して歌う姿に、1年間の成長を感じました。
次に登場した4年生。高学年を意識した歌声に驚きました。1年前とは全く違う声の質。何度も練習を重てきた努力の成果が存分に発揮されていました。
「もうすぐ5年生」そんな思いを歌声にのせているようでした。
木曜日は2年生・5年生、金曜日は3年生と6年生が発表します。
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1年生 「世界中の子どもたちが」
4年生 「Change」
読み聞かせの会
Readhing books for grade 2 & grade 3
月曜日、2年生と3年生で読み聞かせの会がありました。
2年生のお母様方は「あおくんときいろちゃん」という本を紹介してくださいました。本の挿絵が電子黒板の中で動く演出をしたり、黄色と青のセロハンを重ねて絵本の世界を現実に再現したりしてくれました。
また、最後に「さよなら三角、またきて四角」の本も読んでいただきました。本に合わせて声を出し、みんなで楽しい時間を過ごしました。
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2月22日は「にゃんにゃんにゃん」の日。3年生では、そんな日にぴったりの猫の絵本「100万回生きた猫」を読んでいただきました。
悲しみも愛も知らず涙を流すことのなかった主人公の猫が、かけがえのないものに気付いていく物語。しっとりとした空間の中で行われた読み聞かせは、3年生の子どもたちの心に深くしみこんでいく会となりました。
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保護者の皆様方はいつも工夫を凝らし、楽しい会にしたり、考えさせられる本を紹介してくれたりと、いつも子どもたちすばらしいひとときを提供してくれます。
バラエティに富んだ読み聞かせは、子どもたちに大人気のイベントです。
3年生 学年PTC
Parents Teachers and Children(3rd grade)
3年生の保護者の皆様と児童、そして、教員が一緒に活動する通称学年PTCが行われました。
今回は、本大学の美術科の講師である花輪先生を招き、折り紙を素材にアイヌ模様を制作しました。始めは簡単な模様から、そして、徐々に難易度が上がっていきました。そんな展開に仲むつまじく折り紙を切る親子。そして、「子どもにはまだまだ負けられない」と真剣に制作するお母様の姿も。
講師の花輪先生の図工教室に誰もが夢中になっていました。
活動後は給食です。子どもは当たり前ですが、大人にとって給食は、子どもの頃を思い出す懐かしいもの。毎年1回、学年PTCで食べる給食時間に、保護者の皆様からは、自然と笑顔がこぼれていました。
午後には、総合で取り組んできたあいの里緑道の魅力を伝えるポスターセッションを公開。ポスターを前に堂々と発表する子どもの姿を温かく見守っていただきました。
今回、この会を準備してくださった皆様、ありがとうございました。
様々な活動
Various events
水曜日は様々なことがありましたので、ご紹介します。
【新1年生入学説明会】
4月に入学する新一年生の保護者の皆様をお招きして説明会を開催。現1年担任による学校生活についての熱いメッセージをお伝えしたり、入学に関わる手続き等を説明しました。
より具体的な内容に、真剣に耳を傾けるご家族の皆様の姿が見られました。
【1年生の読み聞かせ】
お母様方のご協力による1年生対象の読み聞かせの会があり、谷川俊太郎作の「ともだち」と「どんなかんじかなあ」の2冊を紹介していただきました。
友達との出来事が次々とよみがえるような温かい詩
そして
ハンディをもつ子どもの気持ちに寄り添う本
この読み聞かせは、子どもたちの心に響くものでした。温かい気持ちで成長してほしいというお母様方の思いが伝わる会となりました。
【そり滑り大会】
体力アップ委員会の企画運営によるそり滑り大会が行われました。米袋などで作ったそりで雪山を滑り降り、より遠くまで到達できた子が優勝というルールです。自宅でそりにワックスを塗るなど、勝負にこだわる子どもたちが多く、大変盛り上がりました。
校内に戻るときに「先生優勝したさー。」と嬉しそうに話しかけてくれた4年生も。冬を楽しむ子どもと担任のたくさんの笑顔が見られました。
父親委員会の皆様が製作した雪山は、今も子どもたちに大人気の遊び場所となっています。
避難訓練
Evacuation drill in winter
サイレンが鳴り響くと、それまで聞こえていた授業中の声がぴたりととまりました。そして、状況確認の校内放送と共に玄関前の広場への避難を開始。途中、子ども達はおしゃべりをすることもなく、ハンカチで口元を押さえながら避難しました。
冬の避難訓練ですのでコートなど防寒具を着用しました。それは、災害発生時には、道路状況などによって家族のお迎えに時間がかかることが予想されるからです。子ども達には、屋外で長時間待機する場合に備え、迅速にコート等を身に付けることの大切さも伝えました。
災害発生時に子どもたちが適切に行動できるよう、次年度も訓練を重ねていく予定です。
地域とのつながりを大切に
Connection with local community
14(土)に、拓北・あいの里地区センターで行われた、「拓北・あいの里教育フォーラム2016」に附属札幌中と共に参加し、本校の取組をポスターで発表しました。フォーラムのテーマである「災害や防災について考える」に合わせ、本校の特色である「防災引き取り・宿泊訓練」の取組を紹介。参会された方々には、ランタンの灯りで過ごす夜や、乾パンと水の非常食で夜と朝の食事を済ませるといった、災害に備える活動内容を見ていただきました。
ポスターはこちら(429.00 KB)
3月3日には、地域のお年寄りの方々と5年生児童が歌の交流会を行うことが決まっています。
今後も地域の皆様とのつながりを大切に教育活動を進めていきたいと考えています。
ゲストティーチャーによる特別授業
Class of special teacher from Saitama Pref.
祝日開けの金曜日、埼玉県の越谷市から校長の田畑先生を招き、6年2組で国語の授業を行いました。田畑先生は全員が発表することを大切にしながら、「鳥獣戯画を読む」という説明文を「序論・本論・結論」の3つに分ける段落構成の授業を進めました。
2時間続きで実施した授業の1時間目は、話し合いの方法について詳しく解説。人の話を聞くことの重要性や、学級全員が理解するための発表方法を、画面を使って分かりやすく伝えていました。普段なら、長い時間をかけて伝える内容を限られた時間で端的に教えてくださるなど、非常に中身の濃い1時間目でした。
2時間目は、子どもたちが説明文の段落を3つに分けました。子どもは文章の内容や言葉に着目しながら、段落構成を考えていました。そして、考え方の違いが明らかになったときには、1時間目の学びを基に議論を深め、結論を出そうとする子どもの姿が見受けられました。
文章読解の過程で「話す・聞く」の技能の高まりを目指す授業に、子どもたちは全力で参加していました。田畑先生が目指す全員発表も達成できました。
授業後に田畑先生は
「周りに流されずに自分の意見が主張できる子どもたちはすらばらしですね。」と子どもたちのがんばりを認めていただきました。
冬季授業研究会
School open day for teachers
2月10日、市内、道内のみならず遠くは広島県など全国から約300名の先生方や学生を招き冬季授業研究会を開催しました。授業を受けもつ教員と栄養教諭の全員が授業を公開し、参会者から本校の研究やそれぞれの授業についてご意見をいただきました。これまで、職員が何度も打ち合わせを行い、研究の方向性や授業の在り方を探ってきたことを発表する機会。研究の柱である「創造的に物事を考えていく子どもの姿」を目指し、多くの成果と課題を得ることができた研究会でした。
参会者の方からは、
「創造的な態度や思考について新たな知見を得ることができました。」
「子どもが教材に寄り添う姿が大変勉強になりました。」
という肯定的な意見だけではなく、
「子どもが授業の目標に到達できていたか。」
「子どもの活動に必然性があったのか。」
など、改善すべき点も多く指摘していただきました。
また、
「子どもたちの生き生きとした姿がすばらしいと感じました。」
「子どもが能動的に参加する姿が良かった」
など、たくさんのお客様の前でも、自分の意見を堂々と話す子どもたちに対する温かいお言葉もいただきました。
今回の成果と課題を基に、職員一同、子どもの思いを大切にし、日々の学習活動を進めてきます。
また、運営に関わって20名以上の保護者の皆様にご協力いただきました。いつもいつも温かくご協力してくださる皆様に、この場をお借りしてお礼申し上げます。
「本当にありがとうございました。」
いろいろな方の立場になって考える
Activities in various situations
片麻痺の体験をした子どもは、
「関節が動かなくて大変だった」
「動きにくくて転びそうになった」
「足が自由に出せなかった」
また、車いす体験では、
「行きたい所にすぐに行けない」
と、動きが自由にならないことの大変さを感じていました。
一方、アイマスク体験では、
「どこに障害物があるか分からなくて怖かった」
と普段とは全く違う状況に、恐怖心を抱く子どもも。
実際に様々な人の立場を体験したことで、学校の施設について改めて考える気持ちが生まれたようです。これからの授業では、バリアフリーとはどのような環境なのかについて子どもの考えを引き出すとともに、どんな人にも優しく接する気持ちを育んでいきます。
雪まつり探検
SAPPORO SNOW FESTIVAL
大通り11丁目駅に集合した子どもたちは、10丁目まで並んで雪像を鑑賞しました。そして、そこからはグループ毎の行動に。自分たちの意志で行動する子どもたちは、不安になるどころかとても嬉しそうに雪まつりを楽しんでいました。
また、雪像の横で作業をしていたスタッフの方に積極的に質問する姿も。
「雪像をつくるのにどのくらいの時間がかかったのですか?」
「何人ぐらいで作ったのですか?」
勇気をもって質問する子どもたちに自衛隊の方はとても親切に応えてくださいました。南区から雪を運んできたことや、のべ2000人で製作したことなど、たくさんの情報を得ることができ、子どもたちも大満足。わずか2時間弱の活動でしたが、充実した時間を過ごすことができたようです。
今回も保護者の皆様の協力なサポートがありました。寒さが厳しい屋外の活動にも関わらず手伝ってくださった30名以上の皆様。本当にありがとうございました。
3年生
3rd grade kids have practiced singing a song emotionally.
この曲には悲しみを乗り越えて、明るくお別れをしようというメッセージが歌詞とリズムに込められています。この思いを8才・9才の子どもたちが歌を通して表現できるように、日々練習を繰り返しています。
音楽専科は
「低い音から高い音へに移る大きな跳躍があるので、正しい音程で歌えるように、担任の先生と協力しながら練習しています。」と話していました。
3年生が響かせるきれいな歌声に是非ご期待ください。
子どもたちの取組
Singing & Skiing
本日は6年生の児童音楽祭に向けた取組をご紹介します。
6年生は体育館で合唱曲「桜ノ雨」の練習に励んでいました。広い体育館いっぱいに歌声を響かせようと、大きく息を吸って歌う6年生。息継ぎのタイミングが見事にそろい、練習を積み重ねてきたことが分かりました。練習を見ていた副校長からは、「歌声に思いをのせて伝えることを大切に」というメッセージが届けられ、子どもたちは、技術的なことばかりにとらわれるのではなく、歌詞と自分の思いを重ね合わせて歌うことの大切さを改めて感じていました。
練習後、本日も指揮をしていた音楽専科に聞き所を尋ねてみました。
「『桜ノ雨』は卒業後に再会しようというメッセージが込められ、卒業を控えた6年生にぴったりの曲です。16分音符が続くこと、そして音域が広く、すべての音域で声を響かせるのが難しいので、そこに挑戦する子どもたちに期待してください。」
と話していました。最高学年として、より高いレベルの歌声を目指す子どもたちのがんばりが楽しみです。
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2年生は大学敷地内の附属の山でスキー学習を行いました。
雪山を登り、何度も滑り降りる子どもたち。「リフトがあれば」という思いもあったようですが、斜面を滑る楽しさを十分に味わっていることが、表情から伝わってきました。
一方、スキーの経験が少ない子ども達は、緩やかな山で練習していました。お母様方にサポートしてもらいながら山を登る子どもたち。普段の授業と違い、「お母さんたちがいる」という安心感に支えられて活動していました。
すばらしい天気の下、子どもたちの楽しそうな声が遠くまで響いていました。
ご協力いただいたお母様。本当にありがとうございました。
札幌市児童音楽祭に向けて
A beautiful singing voice
朝の時間、教員室にいると校内に響き渡る歌声が聞こえてきました。土曜日の児童音楽祭に出演する5年生の「希望のひかり」です。音楽専科の谷坂の指揮の下で練習に励んでいました。本番が間近に迫った子どもたちの表情は真剣そのもの。美しい歌声に教員も耳を傾けていました。
児童が下校した後、指揮をしていた音楽専科に歌の聞き所を尋ねてみました。
「この曲には、自分が希望のひかりになるというメッセージが込められています。そのメッセージを歌声にのせて全力で表現する子どもたちに期待してください。」とのこと。
のびのびとした歌声で自分たちの思いを届ける姿が目に浮かびます。当日の発表がとても楽しみになりました。
雪山
Snow Mountain
「雪山」と聞くと、猛烈な寒さと吹雪が吹き荒れる怖いイメージを抱く方もいるかもしれません。しかし、附属札幌小の雪山は子どもの笑顔を生む空間です。 休み時間、父親委員製作の雪山で子どもたちは嬉しそうに遊んでいました。
それだけではありません。学習でも活用されています。1年生の生活科「ふゆとともだちになろう」では、1年生が雪と親しむ活動を実施。山からそり滑りをする子どもたちは、「先生見て~。」とうれしそうに声をかけてくれました。滑り降りた後はすぐに階段を駆け上がり、何度も完歓をあげていました。
一緒に「お~」と声を上げながら滑り降りる先生の姿も。雪と友達になる活動を通して、子どもと教員の距離がぐっと縮まったようです。
イグルーのような空間でおしゃべりをする子。
雪のトンネルを掘ってつなげる子。
雪の迷路で駆け回る子。
どの子どもも、北海道札幌市の冬を十分に味わっていました。