地域協働推進の取り組み令和2年度のまちづくりカフェまとめ
2021年3月31日
江差町地域包括支援センターと函館校の協働によるSC(ソーシャルクリニック)事業「まちづくりカフェ」はSeason5に入りました。月1回程度のペースで「自分たちが暮らしやすい町にするにはどうしたらいいのか?」「地域の互助体制の強化のためには何が必要か?」など、多様化する地域の生活課題を住民の互助によって対応していくための、学習と意見交換の場です。中高生からシニア層まで幅広い年代の多様な住民が参加し、さまざまなアイディアを持ち寄り、楽しく学んでいます。函館校の齋藤准教授が講演を行った後、町民参加のワークショップを実施し、自由に意見を交わしながら新たな発想を生み出していきます。今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期・中止になる事が多く、開催は全4回となりました。開催方法も、会場の分散・リモート等の“新スタイル”で実施しました。
各チームの活動を生活支援に繋げていくために、自分たちが出来る事を話し合い、事例を検討していきました。活動を通して生活支援に触れる機会が増えた事もあり、まち部部員が「団体化」を意識する1年となりました。
「まちづくりカフェ」全体の回数は減少せざるを得なかったものの、各プロジェクトチームの活動は活発でした。代表者部会の連携を強化し、成果報告会の実施も代表者部会が中心となって行いました。
コロナ禍にあっても繋がりを切らない活動を推進するべく、他チームと共同作業を行う、祭りの中止に代わるイベントを企画するなど、困難な状況だからこそ創意工夫する1年間となりました。次年度も引き続き、感染対策を講じつつ函館校と町民の協働を継続していきます。
5月20日 (水) |
― | 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言発令のため中止 |
第1回 7月8日 (水) |
テーマ | “新スタイル” ~今できる「人と人との繋がり方」~ |
内容 | 各チームの活動がどんな生活支援に繋がるか「線結び」作業で確認 | |
第2回 9月9日 (水) |
テーマ | 江差で暮らし続けるための生活支援体制づくり~線結びから「縁結び」~ |
内容 | 第1回の結果を踏まえて自分たちができる事を整理 (以降のグループワークは活動内容が共通するチームが合同で実施) |
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11月11日 (水) |
― | 新型コロナウイルス感染拡大に伴う集中対策期間中のため12/4に延期 |
12月4日 (水) |
― | 新型コロナウイルス感染拡大に伴う集中対策期間中のため2/10に延期 |
第3回 2月10日 (水) |
テーマ | 事例検討会 |
内容 | 町内から事例を募り、まち部ができる事を話し合い | |
第4回 3月17日 (水) |
テーマ | 成果報告会 |
内容 | 振り返りDVD鑑賞・まちカフェインタビュー・チーム表彰式 | |
「まちづくりカフェ」の印鑑が誕生 |
<地域の声>コロナ禍でもプロジェクトチームが奮闘
(生活支援コーディネーター 中川めぐみさん・片石弥由蘭さん)江差町から始まった「まちづくりカフェ」では、現在道内の各地域流にカスタマイズされながら展開されています。昨年度はコロナ禍により、ほとんどの地域のワークショップは開催が見送られましたが、江差町では万全な感染対策のもと、計3回も対面でのワークショップを開催。のべ85人もの地域の皆さんが参加されました。またこの他にも各プロジェクトチームはそれぞれに特色ある活動に取り組みました。
昨年度はマスクづくりにも取り組んだ「ものづくり」、食を通じて地域との交流を図っている「自給自足」、ラジオ体操を通じた多世代交流に取り組む「江差ウォーカーズ」は、従来から継続的に地域づくり に取り組んでいるチームです。
この他にも、エコバック集めをきっかけにサポートを必要とする人への生活支援に取り組む「ちーむ♡こらぼ」や、未来を担う子どもたちが参加しやすいイベントを開催すること で多世代交流によるつながりづくりに取り組む「チーム☆Spaceship」は、コロナ禍で開花したチームです。
なかでも、町内3つの小学校の児童に、コロナ禍やお祭り中止へのさまざまな「思い」を募集した短冊コンクール では「チーム☆Spaceship」が活躍しました。町内から合計 188 点もの作品が集まり、作品は江差ユネスコ協会へ提供されました。 昨年度は暗いニュースが続きましたが、各チームの皆さんと共に活動しているときは楽しい時間が流れました。今後とも、地域の皆さんの笑顔が絶えることがないよう、町内の生活支援体制整備に地域の皆さんと共に取り組んでいきます。
▲まちづくりカフェの様子▲