地域協働推進の取り組み巡回型サテライト・オフィス(奥尻町)を実施しました
2022年1月6日
令和3年12月3日(金)に、奥尻町海洋研修センターにて2021年度第7回の「巡回型サテライト・オフィス(情報交換会)」を実施しました。「巡回型サテライト・オフィス」では、本校の概算要求事業「国際地域イノベーター人材養成事業」内「ソーシャルクリニック」活動の一環として、地域協働推進センターが道南の各地域に出向いてそれぞれの地域の課題やニーズを直接伺うとともに、大学の知的資源を最大限に生かした取り組みや協働の可能性などについて、情報交換と意見交換を行っております。
会の前半では、大学側から国際地域学科の趣旨や地域協働活動の現状等について説明したあとで、同行した地域協働専攻・国際協働グループ3年生の秋山ひかるさんから「観光コンシェルジュ実習」への参加報告があり、奥平准教授からは、過去に実施したツアー「道南の離島『奥尻島』の地誌に触れる旅」でのガイド内容についての説明がありました。また、附属函館中学校の白川卓副校長からは「教職大学院の特徴や人材育成」について、郡司直孝教諭からは「附属函館中学校が取り組む遠隔授業や教員研修」についての説明がありました。
後半の意見交換では、「島内での観光スタイルを模索中であり、歴史的観光スポットのガイドを募る必要がある」「島内の移動手段が少なく、タクシーの台数にも限りがあり、交通手段の確保が課題」「宿泊施設が不足しているため団体客の受け入れが出来ない」等の現状が説明されました。また「学生にWi-Fiニーネー(奥尻高校の生徒の受験勉強や進路について、現役大学生がオンラインで相談に乗る制度)に参加してもらいたい」「GIGAスクール構想に向け、オンライン活動で附属函館中学校に協力してほしい」といった要望も寄せられました。
地域づくり・観光・教育それぞれの視点から、取り組み事例のご紹介や連携に向けた意見が交わされ、今後に向けて重要な示唆を得ることができました。
今回をもちまして、2021年度の巡回型サテライト・オフィスの全日程が終了しました。
今年度の全7回で頂戴した貴重なご意見やご要望等を基に、来年度はさらに改善を図りつつ実施して参りたいと考えております。計画が決まり次第お知らせいたしますので、今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます。これまでの本取り組みの詳細については、巡回型サテライト・オフィスのページをご覧ください。
▲奥平准教授による奥尻島の歴史と復興を紹介するツアーのガイド紹介▲
▲奥尻高校の皆様から交流のご要望をいただきました▲