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中学生の良好な体格変化は学業成績向上と関連する要因に関する研究結果について

2020年5月13日

 岩見沢校の森田憲輝教授をはじめとした研究グループが、「Longitudinal relationship of favorable weight change to academic performance in children(中学生における体格の良好な変化と学業成績の長期的な関連性)」という論文を発表しています。
 その概要は、以下のとおりで、研究結果について「npj Science of Learning」誌で2020年4月24日よりオンライン公開されています。

 

中学生の良好な体格変化は学業成績向上と関連する要因

研究成果のポイント
・中学1年生から中学3年生にかけての体格(BMI)の変化と学業成績の変化の関係を明らかにしました。
・低体重の子どもの体重増加と過体重の子どもの体重減少が学業成績の向上と関わることが示されました。
・これらの関係は,両親の学歴,世帯収入,放課後の勉強時間などの影響を統計学的に取り除いても認められました。
・本研究は,低体重の子どもの体重増加が学業成績に好影響を及ぼす可能性を初めて示しました。


研究成果の概要
 日本をはじめアジア地域では過体重(肥満傾向)の子どもだけでなく,低体重(やせ傾向)の子どもの割合が高いことが特徴です。これまで,欧米諸国の研究から過体重が学業成績に悪影響を及ぼすことが明らかにされてきましたが,アジアの子どもを対象とした研究は少なく,子どもの低体重と学業成績の関係については研究されてきませんでした。このたび,当研究グループでは日本の子どもを対象に,体格(低体重と過体重)と学業成績の関係を2年間の追跡調査から明らかにしました。
 本研究では,197名の中学生を1年生時から3年生時まで追跡し,その間の体格と学業成績(国語、社会、数学、理科、英語の5教科評定合計)の変化の関係を分析しました。体格以外の学業成績に影響を与える要因である社会経済要因(両親の学歴と世帯収入),放課後の勉強時間やスクリーンタイム,そして運動習慣や体力を同時に調査し,それらの影響を統計学的に取り除いて分析しました。その結果,低体重の生徒の体重が増加し,過体重の生徒の体重が減少すると学業成績が向上していました(図1)。これらの関係は男女ともに認められ、すべての教科で一貫して同様の結果が得られました。これらは,低体重の生徒や過体重の生徒がその後の生活習慣(運動習慣や食習慣等)の改善にともない,適正体重に近づくことで学業成績も好転していく可能性を示すものと言えます。
 本研究は石原暢(神戸大学大学院人間発達環境学研究科,※研究当時,玉川大学脳科学研究所,日本学術振興会特別研究員)と森田憲輝(本学・岩見沢校教授)らの共同研究によって実施されました.論文は「npj Science of Learning」誌にて2020年4月24日より公開されています。
 

図1. BMIの変化と学業成績の変化の関係

図1の注釈
調査開始時のBMIを基にして2年後のBMI変化と学業成績変化の関係の違いを示している。調査開始時にBMIが平均値よりも1SD注1低かった場合(16kg/m2:青いライン)はBMIの増加に伴い学業成績が向上し、調査開始時にBMIが平均値よりも1SD高かった場合(22kg/m2:赤いライン)はBMIの減少に伴い学業成績が向上した。図は調査開始時のBMIが平均値±1SDの場合のみを示しているが、平均値からさらに離れた生徒だと直線の傾きは大きくなる。X軸、Y軸はそれぞれ調査開始時のBMIの平均値(19 kg/m2)と2年間での5教科評定合計の変化の平均値(−0.05)を0としている。
注1) SD:Standard deviation(標準偏差)の略語。



本件の問い合わせ先
北海道教育大学岩見沢校 スポーツ文化専攻 教授 森田 憲輝(もりた のりてる)
Tel&Fax:0126-32-0393
E-mail:morita.noriteru@i.hokkyodai.ac.jp  

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