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「石の下にも 3 年」水生昆虫生活史を解明~地下を含めた河川環境保全への貢献に期待~

2022年9月27日

 本学釧路校の川西亮太准教授と北海道大学、信州大学などの研究者らが取り組んだ水生生物の生活史に関する研究成果が水圏生物学の国際学術誌「Hydrobiologia」オンライン版に2022年9月27日(日本時間)付で発表されました。
 
 川に暮らす生物の中には、幼虫期を水中で過ごした後に、羽化して陸上で成虫期を過ごすものが数多くいます。しかし、その一生についてわかっているものは多くありません。さらに、多くの人が「川」と認識している部分の地下にも水域は広がっており(専門用語で飽和間隙水域あるいは河床間隙水域Hyporheic zoneと呼ばれます)、この間隙域の生き物の暮らしは川底の地下という調査が行いづらい場所柄も相まって多くの謎に包まれています。今回、川西准教授を含む研究グループは北海道東部の十勝川支流札内川において、この間隙水域に暮らすカワゲラ科昆虫の一種(イシカリミドリカワゲラ)の生活史と食物網における餌資源の長期観測に成功しました。

 長期観測によって明らかとなったイシカリミドリカワゲラの生活史は、一生のうちのほとんど(約3年)を地下の間隙水域で幼虫として過ごすというものでした。羽化した成虫が最大10日程度で産卵して寿命を終えることを考えると、その長さが想像できると思います。 また、炭素・窒素安定同位体比を用いた食物網構造の解析から、イシカリミドリカワゲラは間隙水域に生息する他の動物(ユスリカ科幼虫やミミズ類)を通年で食べている二次消費者であることも明らかとなりました。
 本研究はベールに包まれた河川の地下生態系の一端を明らかにするものであり、河川の表面だけでなく地下に広がる間隙水域にも目を向けることが、河川や流域の生態系を保全する上で重要であることを示唆しています。

○論文タイトル
Three years in the dark: life history and trophic traits of the hyporheic stonefly, Alloperla ishikariana Kohno, 1953 (Plecoptera, Chloroperlidae)(闇の中で3年間:河床間隙性イシカリミドリカワゲラの生活史と栄養特性)

○著者
根岸淳二郎(北海道大学大学院地球環境科学研究院・准教授)
M. K. Alam(北海道大学大学院環境科学院・大学院生)
M. A. T. M. T. Rahman(北海道大学大学院環境科学院・大学院生)
川西亮太(北海道大学大学院地球環境科学研究院・特任助教(当時)、北海道教育大学釧路校・准教授)
宇野裕美(京都大学生態学研究センター・特定准教授(当時)、北海道大学大学院地球環境科学研究院・日本学術振興会特別研究員CPD)
吉成暁(いであ株式会社環境創造研究所・研究員)
東城幸治(信州大学学術研究院理学系生物科学領域・教授、副学長)

○研究成果の概要
北海道大学、北海道教育大学、信州大学共同プレスリリース
「石の下にも3年」水生昆虫生活史を解明~地下を含めた河川環境保全への貢献に期待~

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