NEWS(お知らせ)将来構想について学⽣との対談を開催しました
2026年10月2日
令和8年9月29日(火)、本学札幌校講義棟3階の学生ラウンジにおいて、学生との対談を開催しました。この対談は、2040年に向けた本学の将来像を示す「グランドデザイン2040」を踏まえ、学生の視点から、現在の学びや学生生活、キャンパス間の交流、これからの北海道教育大学に期待することなどについて意見を聞くことを目的に実施したものです。
当日は、札幌校、旭川校、釧路校、函館校、岩見沢校、教職大学院、学校臨床心理専攻、博士後期課程から各1名、計8名の学生が参加しました。大学側からは、田口学長のほか、将来構想担当理事・副学長が参加し、学生と率直な意見交換を行いました。

「グランドデザイン2040」について
冒頭、田口学長から「グランドデザイン2040」の概要について説明を行いました。本学では、新たなミッションとして「教育から地域の未来に貢献する」を掲げ、教員養成を中心としながら、地域課題の解決やまちづくり、教育を支える専門人材の育成など、各キャンパスや大学院が持つ強みを生かして、地域の未来づくりに貢献することを目指すこと、また、5つのキャンパスがそれぞれの特色を生かしながら相互に補完し合う「システムとしての北海道教育大学」への再構築や、キャンパスの枠を超えた学びと交流の重要性についても説明されました。
多様な学びとキャンパスの特色
対談の冒頭では、学生が本学への入学を決めた理由や、入学後に感じた大学の印象について、意見交換が行われました。
学生からは、それぞれのキャンパスで行われている特色ある学びについて紹介がありました。函館校では、地域課題やまちづくりについて、地域の方々と関わるフィールドワークを通して学んでいること、岩見沢校では、スポーツや芸術など、異なる分野を学ぶ学生との交流を通じて新たな考え方に触れられること、旭川校では、専門性の高いゼミ活動を通して教科に関する研究を深めていること、釧路校では、複数の教員免許取得を支えるカリキュラムや、学校現場での実習機会が豊富であることなど、それぞれのキャンパスの特色が学生自身の言葉で語られました。
「行ってみたい、学んでみたい」キャンパス
「現在所属しているキャンパスとは異なるキャンパスで学ぶとしたら、どこで、どのようなことを学んでみたいか」という質問では、他キャンパスでの様々な学びへの関心が示されました。
函館校での歴史や文化など地域の特色を生かした学修については、地域の文化や暮らしに触れ、地域の方々と関わりながら学ぶこと、また、岩見沢校でのスポーツ活動等については、地域の方々と一緒に体を動かし、熱狂や感動を共有することは、子どもたちの学びや成長を支える教育に必要なものではないかとの意見がありました。こうした学びを学生自身が実際に経験することの大切さについても意見があり、それぞれのキャンパスで学んでみたいという思いが語られました。
また、釧路校については、へき地教育や小規模校での学び、学校現場に近い実践的な経験に関心が集まりました。都市部のキャンパスでは得にくい、地域や学校の実情を直接学ぶ機会への期待が語られました。また、複数の教員免許取得を支えるカリキュラムや、特別支援教育を含む幅広い免許取得の可能性にも関心が寄せられました。
全体を通して、各キャンパスが持つ地域性や専門性を実際に体験し、自分の所属するキャンパスでは得られない視点を身につけたいという意見が多く聞かれました。

5キャンパスの特色を生かした交流・共同学習
「5キャンパスがあることを生かして、学生同士の交流や共同学習を進めるとしたら、どのような取組があると面白いと思うか」という質問では、各キャンパスの特色を持ち寄る共同授業や、対面で交流できる合宿形式の取組を求める意見が出されました。
具体的には、各キャンパスの学生がそれぞれの地域や専門性を生かした企画を考え、グループで一つの提案にまとめる授業や、同じテーマについて各キャンパスで授業案を作成し、それを持ち寄って比較・検討する学習も提案されました。同じ教科や題材であっても、教科専門性を重視するキャンパス、へき地・小規模校での指導を重視するキャンパスなど、それぞれ異なる視点から授業を考えることで、新たな学びにつながるのではないかという意見が聞かれました。さらに、旭川校などで行われている専門性の高いゼミ活動を他キャンパスの学生が体験する機会や、専門分野の近い学生同士がキャンパスを越えて学ぶ機会を設けてほしいという声もありました。
オンラインでの交流については、講義を一方的に配信するだけではなく、学生同士が少人数で話し合える双方向型の授業が望ましいとの意見があった一方、画面越しの交流だけではなく、実際に顔を合わせて活動することの大切さも強調されました。遠隔授業による日常的な交流に加えて、各キャンパスを訪問する学習会や合宿、合同ゼミなどを組み合わせることで、より深い交流につながるのではないかとの期待が示されました。
「北海道全体で学んだ」という実感を
対談の最後には、学生一人ひとりから、これからの北海道教育大学に望むことが語られました。
「学びたいことを学べる大学、取りたい教員免許を取れる大学であってほしい」
「卒業時に、北海道全体を通して学んだという実感を持ちたい」
「他キャンパスの授業やゼミにも参加できるようにしてほしい」
「実際に学校現場で生かせる、意味のある授業を増やしてほしい」
など、学生生活や学びの充実に向けた率直な意見が寄せられました。
また、5つのキャンパスは同じ大学でありながら、お互いの活動を知る機会がまだ十分ではないという現状について、学生からは「苗字が一緒のきょうだいなのに、きょうだいのことを知らないような状態」という印象的な表現もありました。
そのうえで、キャンパスが異なっていても、互いの学びや経験を共有し、共感できる大学になってほしいとの期待が示されました。
学生の声をこれからの大学づくりへ
最後に、田口学長から、学生から直接話を聞くことの大切さを改めて実感したとの発言がありました。また、「分散を力に、全学を一つに」という「グランドデザイン2040」の考え方と、今回の対談で学生から寄せられた意見がつながっていることに触れ、今回いただいた意見を、今後の具体的な検討に生かしていきたいとの説明がありました。
さらに、本学は、広大な北海道に5つのキャンパスを有する全国的にも特色ある大学であり、各キャンパス間の距離や環境の違いは課題である一方、それぞれのキャンパスや大学院が有する専門性や地域とのつながりを掛け合わせることで、大きな力を発揮できる可能性があることを改めて認識したとの感想が述べられました。











