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NEWS(お知らせ)釧路校理科教育実践分野の学生が北海道大学厚岸臨海実験所で自然科学実習を行いました

2019年5月29日


 理科教育実践分野では、特色のある専門科目の一つとして、道東の研究機関や市民グループと連携した「自然科学実習」を開講しています。
 
生物分野の実習では、令和元年5月18日(土)〜19日(日)に北海道大学厚岸臨海実験所で臨海実習を行いました。釧路校から理科分野の学生・院生15名、教員1名が参加しました。

 
1日目午前中は、海洋観測に関する基本的な講義(写真1)を受けた後に、厚岸臨海実験所所有のみさご丸に乗船して(写真2)、海洋観測(透明度の測定、CTDセンサーによる水温・塩分・クロロフィルの測定、海洋プランクトンの採集等)を行いました(写真3)。
 
午後は、愛冠岬周辺の散策(写真4)および愛冠自然史博物館の見学を行いました。博物館には多種多様な生物剥製および生物・地学標本が所蔵されており、普段の座学の講義で学んだ内容との関連付けを行うことができました。その後、午前中に採取したプランクトンの観察およびスケッチを行いました。牡蠣に代表される厚岸の豊富な海洋資源には、プランクトンとその他の因子が深く関連していることを考察しました。

 
2日目午前中は、干潮の時間に合わせて、実験所前面の磯において海藻および潮間帯生物の採取を行いました(写真5)。午後の実験で用いるテナガホンヤドカリに加え、カニやヒトデ等の海洋生物を採取することができました。実験所に戻った後、海藻押し葉標本の作成を行いました(写真6)。
 
午後は、午前中に採取したテナガホンヤドカリを用いて貝殻選択実験および個体間関係を調べる実験を行いました(写真7)。

 
今回の実習を通して、海洋環境および海洋生物についての知見を深めることができました。今後は得られた知見から道東地域の小・中・高等学校の学校教育現場でどのように活用できるかをレポートで考察します。
 
また、理論と実践の往還として、本実習の取り組みを昆布森小学校で行われる「磯の観察学習」に活用していく予定です。

 
最後に、今年度の自然科学実習を実施するにあたり、北海道大学厚岸臨海実験所の仲岡雅裕教授、伊佐田智規准教授、鈴木一平特任助教、技術専門職員の濱野章一さんと桂川英徳さん、大学院生の伊藤美菜子さん、事務職員の方々には多くのご協力をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

 

海洋観測の講義の様子(写真1)
「えとぴりか」から「みさご丸」
に移動する様子(写真2)
プランクトンネットでプランクトンを
   採取する様子(写真3)
愛冠岬からの美しい眺望(写真4)
潮間帯生物を採取している様子(写真5)
海藻押し葉標本作成の様子(写真6)
水中でのテナガホンヤドカリの様子
   (写真7)


 


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