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NEWS(イベント情報)未来の学び協創研究センター 第34回セミナー「夜開催!学校で使える生成AI活用ワークショップとデジタル基盤教育の展望」を開催しました。

2026年6月8日

 令和8年5月31日(日)に、本学未来の学び協創研究センター(後藤泰宏センター長)は第34回セミナー「夜開催!学校で使える生成AI活用ワークショップとデジタル基盤教育の展望」をオンラインにて開催いたしました。

 本セミナーの開会にあたり、後藤泰宏センター長より、「ビジネスや日常生活に大変な勢いで広がっている生成AIは教育や研究の分野でも大きな可能性が広がっています。学校で使える生成AI活用について議論する場は大変重要だと考えており、本セミナーを通して明日からでも使えるアイデアを見つけていただければ幸いです。昨年度3月に続き、今年度も教育現場での生成AI活用を重点テーマとして取り上げていきますのでご期待ください。」との挨拶が行われました。

 各講師の方々からのワークのご説明があった後、3つのチャンネルに別れてのワークショップがあり、最後に講師の先生方を交えたパネルディスカッションを行い、全国から現職教員の皆様、教育委員会の方々、企業の方々など合わせて53名にご参会をいただきました。

【各ワークショップの内容】
■「まずはここから!生成AIの基本と仕組み」
 講師:東京学芸大学先端教育人材育成推進機構 特命助教/株式会社D-Melt  中田一朗太 氏
 生成AIの利用時の基本的なデータの取り扱いについて、具体的な事例を交えてレクチャーをいただきました。
 特に、センシティブな情報をどのように扱えばよいか?AIを迷わせないコンテキストの重要性、対話を前提とした練り上げについて、共有をいただきました。
 後半は実際に取り扱いが難しいグレーなデータについて参加者のみなさんとワークを行っていただき、具体的に使えるデータとして活用にしていく方法を学ぶことができました。


■ 「AI×学校ICTで校務教務の業務改善へ」 
 講師:さいたま市立内谷中学校 教頭 宮内智 氏
 生成AIを使って、学校現場にあふれているデータを整理分析する方法についてのワーク行われました。
 前半はNotobookLM(Googleが提供する「自分だけの資料」に特化したAIリサーチアシスタント)を使って全国学力学習状況調査を分析するワークを実施し、実際に参加者がワークの中で生成した資料を共有しながら、初級者~中級者向けの使い方が丁寧に説明されました。後半はGemini(Googleが開発した生成AI)を使って、読み込ませたデータを表やグラフ、画像を生成することによって可視化する方法が解説されました。
 ワークの最後には、生成AIの使用に際してアップロードしても良いデータなのかどうかや使用のポリシーに違反していないかなど、注意すべき点についても説明され、便利なだけではない側面についても共有されました。


■ 「誰でもノーコードで学校用アプリ開発」
 講師:札幌市立大谷地小学校 教諭 大橋剛 氏
 Geminiを使用して、学校で使えるオリジナルアプリの制作体験を展開いただきました。
 前半は、参加者のみなさんのプログラミングの経験ややってみたいことなどをアンケート調査で共有し、目標設定を丁寧に共有いただきました。その後、実際に参加者の皆さんはGeminiを操作してアプリづくりを進めましたが、時折、ノーコードプログラミングの利点と欠点を踏まえながら、プログラミング教育やICT活用を通して育みたい資質能力についても実践例を交えていただいたのが印象的でした。
 後半は作成したアプリの共有方法を中心に、各参加者のアプリを体験することができました。様々なプログラミム言語やプラットフォームで実装し、共有できる便利さや、上手に共有していくためのリテラシーの重要さを実感できる内容となりました。


【パネルディスカッション】
 最後のパネルディスカッションでは、佐藤正範副センター長の進行のもと、登壇者全員による意見交換が行われました。
● AI活用における保護者との連携: 利用規約の確認だけでなく、親子でAIを体験するワークショップの開催や、保護者を交えたディスカッションを行うなど、使い方や考え方を積極的に共有・啓発していくことの重要性が確認されました。
●各教科でのAI活用の可能性: 道徳でマイノリティの意見に気づくための手立てとしての活用や、自己内対話を促すリフレクションでの活用など、単に答えを出す道具ではなく、考えを広げたり深めたりするパートナーとしての活用事例が共有されました。
●「学びやすさ」へのつながり: AIが、誰もが学びの土台に乗るための手助け(包摂性)になることや、子どもたちが自分の学び方を言語化し、深く探求する際の強力な伴走者になる可能性が語られました。一方で、AIの出力をそのまま受け入れるのではなく、自分の考えとして再構成する力を育てることが不可欠であるとまとめられました。
 本セミナーは、最新のテクノロジーを学校現場でどう受け止め、子どもたちの豊かな学びにどう直結させていくのか、実践と理論の両面から多くの示唆に富む充実した時間となりました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

 本センターは今後も教育の最新事例や研究成果をもとにした魅力的なセミナーを開催していきます。
 ぜひご期待ください!
 

講演者の皆様


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