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学長 平成29年度卒業式式辞

 
 
  平成29年度の学位記授与式を挙行するにあたり、北海道教育大学の教職員を代表して卒業生・修了生の皆さんにお祝いの言葉を述べたいと思います。

  本日は、後援会、同窓会をはじめとする、多くの来賓の皆様方、そして保護者の皆様方のご参列をいただいて、平成29年度の学位記授与式を挙行することができました。この場を借りて、厚く御礼申し上げますとともに、関係者の皆様方に心よりお祝い申し上げます。本年の学位記授与式は、本学が平成26年に二つの学科を設置して、その第一期生が社会に出て行く記念すべき式となりました。

  さて、本日ご列席の保護者の皆様。これまで本学の教育研究にご理解いただき、厚いご支援を賜りましたことに対し、心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。学位記授与にあたって、名前を呼ばれて立ち上がった我が子の姿を見て、生まれてから今日までの懐かしい日々が思い起こされたのではないでしょうか。これから進学する者もいますが、多くはこれからの地域・日本を担う有能な人材として、力強く一歩を踏み出すことになります。これまで成長を支えてこられた皆様とともに、その喜びを私たち教職員一同も分かち合いたいと存じます。

  学部卒業、特別別科並びに大学院修了の皆さん、卒業、修了おめでとうございます。本年の学部卒業者は1,174人、特別別科修了者は39人、そして大学院修了者は122人。合計1,335人となります。皆さんはそのうちの一人として、それぞれの誇りと思い出を胸に、本日、本学を卒業・修了し、勇躍社会に巣立っていくことになります。

  皆さんが小学校に入学し、そして高校を卒業するまでの学校教育では、この社会で生きていくために必要な基本的な知識と技能を「教科」という形に分けて学んできました。大学での授業は一つ一つが「学問」に基づいて行われています。では、大学においてどんな力が身についたのでしょうか。専門を問わず共通に言えることを二つあげてみましょう。
  一つ目は、「基本的な研究力」だと言えるでしょう。これを狭い意味ではなく、広く捉えてください。例えば、「人と建設的な議論をする力」と言い換えることもできます。つまり、問題となっていることに対して、お互いが自分の考えを客観的な証拠を挙げて議論し、合意や妥協点を見出す能力です。客観的な証拠とは、文献であったり、再現できる方法を明示した実験などから得られた結果であったり、いつでも自由にアクセスできる事実ということです。それを基に自分の意見を組み立てて主張する力、そして自分と相手の説を比較検討し判断する力です。
また別な言い方をすれば、「課題解決のための実践力」と捉えることもできます。新たな課題に直面したとき、その要因を分析・整理して、改善あるいは解決に導く方策を計画し、系統的な試行を行って、その結果を検証する力です。
  二つ目は、教養です。これは、いわゆる教養科目の学修のことだけを言っているのではなく、また単に物知りになったという意味でもありません。高校までの学びを基礎として、大学で学んだ人文・社会・自然科学の様々な学問知を通して、人間と人間が作り出す社会や文化を理解し直し、国内外に起こる様々な出来事の本質を理解する力です。それはまた、皆さんの心の豊かさにも通じています。教養を高めることは、様々な知識を縦横に組み合わせて新しいことを生み出す原動力にもなります。
  皆さんの中には、専門的な学修をとことん深めながらも、その学問だけでは真の理解に到達できないということを自覚して、積極的に他の領域も勉強して、教養を深めた人もいるでしょう。高い山には広い裾野が必要です。
  このように振り返ってみると、人間が一人で考え、判断し、新しいものを自立して生み出す大人になるには、随分と時間がかかったということです。これからは自分の人生を切り開いていってください。
 
  最後に、卒業・修了する皆さんが、北海道教育大学で学んだことに自信と誇りを持って、大きく飛躍し、多方面で活躍されることを心より祈念し、私の式辞といたします。
本日は卒業・修了、本当におめでとうございます。





 
        平成30年3月15日
            北海道教育大学長
             蛇 穴 治 夫
 




 

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