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学長 令和2年年頭挨拶

  皆さん、明けましておめでとうございます。
 
令和二年の年頭にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
 
 
この年末年始、皆さんはゆっくりと休むことができましたでしょうか。
  私自身は、多少まとまった時間がとれましたので、「積ん読」状態だった本を少し消化することができました。その中に、ウォルター・アイザックソンの『レオナルド・ダ・ヴィンチ』という本がありました。実は、この著者が「7,200ページに及ぶレオナルドの自筆のメモを読破して書いた」と記していたことから強く関心を持っていました。レオナルドの自然に対する好奇心や徹底的な観察力の根源と、それが芸術といかに結びついたのかを知ることで、元々その作品が好きだったレオナルドを、丸ごと理解できるような気がしたからです。
  「科学的探求と美術が、この世界と人間の全てを知り尽くしたいという彼の情熱を支えていた」という分析に、芸術と科学というように、異質と考えられている領域を結びつけて捉える能力こそが、彼が「天才」あるいは「ルネサンスの万能人」と呼ばれた源であることを理解しました。
  翻って、現代社会において人文・社会・自然科学を融合的に捉えて理解することがイノベーション――当時の感覚からすれば「天才」と言われるだけの数々の作品とアイディア――につながるということを思えば、レオナルド・ダ・ヴィンチの生き方そのものに、新しい時代に対応したこれからの生き方、教育の在り方、あるいは教員養成教育のヒントがあるようにも感じました。
 
 
さて、昨年通知された法人評価委員会による平成30年度の「業務の実績に関する評価結果」におきまして、本学は4項目全てにおいて「順調」に進んでいるとの評価を得ました。教職員の皆さんのご苦労とご協力のおかげと感謝申し上げます。国立大学に対する様々な評価は厳しくなる一方ですが、これからも北海道教育大学のためにどうぞよろしくお願いいたします。
 
  今年は、年明け早々に各国立大学が文部科学省との「国立大学改革方針」に対する“徹底対話”に臨みますこれは、第4期中期目標期間の、文科大臣による目標の設定と、その目標達成に向けた各国立大学の中期計画の策定に直接的な影響を持つものです。
  昨年中に、大学戦略本部会議とキャンパス長等を加えた拡大会議において議論を重ねてきたものを基にその対話に臨む予定です。全ての国立大学に対して7項目の論点を設定して対話することになっています。重要なポイントと考えるのは、「高度で良質な人材育成」をどう考えるかという項目です。表面的には「教育」の問題ということになりますが、例えば教員養成課程であればいかに教員志望の強い学生を入学させるか、といった入試とそれ以前の取り組みの問題、教育を担う大学教員の専門性をどう考えるか、さらにはどのような研究成果により地域に貢献すべきなのか、といった学部そのものの在り方に関する問題、理想とする教育・研究推進のための経営基盤づくりの具体的計画など、実は多岐にわたる問題がそこには含まれています。
 
  もう一つ議論の中心になりそうな項目は、「国立大学の適正な規模について」というものです。対話の席で何かが決まるというものではありませんが、北海道教育大学の立場としては、教員養成と学科、附属学校の意義について、地域ニーズを踏まえた意見表明ということを基礎に、また、教員養成大学・学部という立場に立てば、教員と教員養成の高度化を進める基盤を担うという立場から文部科学省と対話することになります。
 
 
対話の結果を踏まえて、第4期中期目標期間以降の本学の在り方について、改めて意志決定していくことになりますが、このとき、「指定教員養成大学」、通称「フラッグシップ大学」の在り方に関する最終報告案についても留意する必要があると考えています。
 
 
皆さんのサポートを頂きながら、「地域になくてはならない大学」「北海道における教員養成の拠点大学」として、全国のモデルにもなる教育と研究を目指していきたいと思いますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 
                              
令和2年 年頭
                                北海道教育大学長 蛇穴 治夫
 

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