赤間 幸人
役職:教職大学院・教育学部札幌校 特任教授(兼 学校臨床教授)専門領域:学校経営、教育方法、教師教育
研究課題:専門職としての教師の力量形成、豊かな学びを生む授業創造、へき地・小規模校におけるICT活用
キーワード:教師のチームとしての専門性、授業における資質・能力の育成

自己紹介
2022年1月にデジタル庁・総務省・文部科学省・経済産業省が「教育データ利活用ロードマップ」を公表し、教育のデジタル化のミッションを「誰もが、いつでもどこからでも、誰とでも、自分らしく学べる社会」と掲げました。GIGAスクール構想の推進とともに、校務系データと学習系データの連携、校務のフルクラウド化、学習指導要領のコード化を活用した教材のデータベース化など多岐にわたる計画が進められています。
一方で、へき地・小規模校の教育の充実に向けた、ICT活用の可能性も広がってきています。子どもの学びと学校・教師の取組、教育行政の役割など、広い視野からICT活用の可能性を追究していきたいと考えています。
有金 大輔
役職:附属函館中学校教諭研究課題:数学科教育
キーワード:新たな疑問や問い、ICT活用

自己紹介
「数学的活動への取組を促し,新たな疑問や問いを導き出す単元構成や授業改善」を主に研究テーマとして日々の授業実践に取り組んでいます。とくに深い学びへとつながる新たな疑問や問いを導くための授業改善を行っています。さらに,学習者が主体となる学びを実現するためのICT活用の実践にも力をいれており、1人1台のタブレット端末を日常活用し、学習の質を高める方法などについても研究しています。
今村 彰生
役職:准教授専門領域:保全生態学 植物生態学
研究課題:淡水魚類の保全、希少在来植物の保全
キーワード:生物多様性、生物間相互作用、環境DNA分析

自己紹介
生態系サービスという概念が国連ミレニアムアセスメントによって提示されてから約20年が経過しました。以来、生物多様性保全はグローバルキーワードですが、現場スケールでの多様性保全はいまだ困難です。次なる概念としてSDGsが急激に浸透していますが、誤解も多く、たとえば太陽光発電パネルによって日本の自然環境が破壊され始めているという報告がたくさん出ています。
このような状況下で大切なのは、事実やデータに基づいて議論すること、積み上げられてきた知識をきちんと理解して活用することです。私は環境DNA分析という新しい分析手法も用いながら、生物多様性保全に関わる基礎データの蓄積に継続して取り組んでいます。
最近の成果として2022年12月に「え、ニジマスって外来種なの?」という公開シンポジウムを札幌で実施しましたが、市民の関心の高さが感じられる盛況な会でした。継続的に論文を公表し、成果を社会に発信することこそが研究者の使命であると考えています。
鎌田 尚吾
役職:附属函館小学校 研究主任専門領域:社会科・生活科・総合的な学習
研究課題:カリキュラム開発・探究的な学習・外部人材活用・プログラミング的思考・ICT活用

自己紹介
本校では、「新たな価値を創造する力」をテーマに、研究を進めています。子供が、現在そして将来にわたって、自分の学びを役立てながら、喜びを感じることを目指し、教職員一体となって、授業づくりや研究活動に取り組んでいます。
私個人は、総合的な学習の時間を中心に、カリキュラムや単元開発、探究的な学習、子供の主体的な学びを支える環境構成などについて研究しています。
また、ICTを活用した効果的な同時配信型・アーカイブ型の授業公開や研究協議についても実践しており、ハイフレックス型(参加者が直接来校するか、オンラインで参加するかを選択する)研究システムを試行しています。
河原 秀樹
役職:附属札幌小学校 教務主任専門領域:社会科、総合的な学習の時間
研究課題:授業研究、教材開発
キーワード:子どもの問い、ICT活用

自己紹介
小学校の授業で、子どもが主体的に問題解決的な学習を進められる「問い」に着目しています。子どもが学びを深めていくために、問いを生むための教師の手法について研究を進めています。「たて比較」と「よこ比較」という2つの比較の手法を用いながら、授業における問いの生み方を研究しています。また、GIGAスクール構想に伴う子どもや教師のICTの効果的な活用や、オンライン授業の構築にも取り組んでいます。
川俣 智路
役職:准教授(教職大学院)専門領域:教育心理学臨床心理学
研究課題:誰もが参加できる学習環境デザイン
キーワード:学びのユニバーサルデザイン(UDL)

※1番右端が私です
自己紹介
学ぶことは楽しいですか、苦痛ですか?学ぶことが苦痛だとしたら、「学び方」が自分に合っていないのかもしれません。私の研究テーマは、「学びのユニバーサルデザイン(UDL)」という枠組みを用いて、誰もが楽しく学べる学習環境をどうデザインするかということです。たとえば複数の学び方が選択できること、テクノロジーを積極的に活用できることなど、楽しく学びやすい環境とは何かを探求しています。UDLについては、CASTやUDL研究会のウェブサイトもご覧ください。
黒田 諭
役職:附属函館中学校副校長専門領域:国語科教育
研究課題:国語科の「A話すこと・聞くこと」におけるPBT及びCBTによる評価の有効性について
キーワード:国語科教育、全国学力・学習状況調査、PBT、CBT

自己紹介
本校では、学校研究として、令和4年度から「1人1台端末環境における指導と評価の一体化の実現 ~CBTを活用した学習評価の在り方~」に取り組んでいます。CBT(Computer Based Testing)においては、現時点では特に形成的評価の場面での有効性に手応えを感じています。また、個人的には、国語科の「A話すこと・聞くこと」におけるPBT及びCBTによる評価の有効性について、課題意識をもって取り組んでいます。
佐藤 正直
役職:准教授(札幌校)専門領域:技術教育
研究課題:VRを利用した技術科教育・植物工場を用いた栽培学習・国産広葉樹材を活用した教材開発・他
キーワード:技術教育・VR・植物工場・教材開発

自己紹介
新しい時代を生き抜く子どもたちには、私達の世代とは異なる新しい価値の創造が求められます。そのためには、今までに無い新しい発想で教育を語る必要があると考えています。そして、新しい教育はAIやVRといったテクノロジーを活用することで実現可能なフェーズに到達しつつあります。例えば、VRを用いることで行くことのできなかった宇宙や海底へ行ったかのような疑似体験を通して学ぶことも可能です。また,微生物や鳥の目線で物事を見ることもできます。未来の学び協創研究センターでテクノロジーを活用した新しい学び空間を実現したいと考えています。
佐藤 正範
役職:講師(未来の学び協創研究センター)専門領域:教育工学・教育方法学・情報教育
研究課題:EdTechがベースになる未来の学校教育・授業プランの検討
キーワード:EdTech/ICT活用・プログラミング教育・STEM/STEAM教育

自己紹介
EdTechが当たり前になると学びの主体は子どもたちに移り、先生の役割は教える先生から支える先生へと大きく変わります。そのEdTechの土台になる教育とコンピュータの関係について研究をしています。具体的には、情報活用能力の育成という大枠にICT活用やプログラミング教育を位置づけた、子どもたちも先生方もワクワクする「未来の授業」「未来の学校」づくりをしています。札幌市と東京学芸大学附属竹早小学校での教員経験を生かしながら、現場や大学の先生方や学生さん、自治体や企業の皆さんたちと未来の教育について考え、協創し、発信していきたいと思います。
嶋田 陽介
役職:附属函館小学校教諭専門領域:生活科・社会科
研究課題:「新たな価値を創造する力」の育成を目指して~自分の学びを役立てながら、よろこ喜びを感じる子供~(附属函館小学校研究主題)
キーワード:気付きの質・自己決定・ICT活用

自己紹介
本校では、「新たな価値を創造する力」の育成を目指し、自分の学びを役立てながら、喜びを感じる子供の育成を目指しています。その中で、子供がICTを活用しながら学びを作り上げていく授業実践に取り組んでいます。また、生活科の授業において、気付きの質を高める中で自ら判断・決定し、学びを創り続ける子供の姿に迫る研究も行っています。
菅原 拓
役職:附属函館小学校教諭専門領域:社会科教育・ICT教育
研究課題:「新たな価値を創造する力」の育成を目指して~自分の学びを役立てながら、喜びを感じる子供~(附属函館小学校研究主題)
キーワード:ICT教育・プログラミング教育

自己紹介
本校では、「新たな価値を創造する力」の育成を目指して〜自分の学びを役立てながら、喜びを感じる子供〜という研究テーマを掲げ、子供主体の授業、学校行事を実践しています。私個人は、社会科を中心に、ICTやプログラミングを活用した「知る」と「創る」が循環する学びを研究しています。
鈴木 悠太
役職:附属函館小学校教諭専門領域:算数科
研究課題:子供が学びをつくる学校~自己を見つめ、学校の主体者となる子供の育成~(附属函館小学校研究主題)
キーワード:メタ認知・プログラミング的思考・ICT活用

自己紹介
本校では、「子供が学びをつくる学校」を研究主題として、自ら学び自ら考え、表現できる子供の育成を目指しています。そういったことを実現するために効果的なICTを活用して自分の思いを表現したり、他者と比較したりすることに取り組んでいます。
研究部では、ICTを活用した授業づくりについても研究を進め、scratchを活用した授業についての取組について、他校で出前講座を行っています。今後もICT教育の推進、子供の学びの質の向上を目指し、研究を進めていきたいと考えています。
中島 寿宏
役職:准教授(札幌校)専門領域:体育科教育学・教育心理学
研究課題:子どものコミュニケーションと教師の関与
キーワード:協働学習、授業技術、オンライン授業

自己紹介
小学校・中学校の授業を対象として、教師のかかわり方が子どもたち同士の課題意識やコミュニケーションの状態にどのように影響を及ぼすかということを中心に研究を進めています。授業での教師の発話やマネジメント、児童生徒の記述やコミュニケーションについて、それぞれのデータを可視化することで教師がその後の授業改善に役立てられる取組をしています。また、オンラインでの授業カンファレンスシステムの構築によって、いつでも、どこからでも参加できる形式の授業検討会の在り方を提案しています。
姫野 完治
役職:教授(教職大学院)専門領域:教師学・教育工学
研究課題:教師の成長プロセスの解明、授業研究

自己紹介
「教える人=教師」の学びのプロセスに焦点をあて、教師や教師集団が自律的に学び続けるための仕組み作りや、教師の学びの特質に即した学習モデルを探究しています。最近は、教師の「みえ」に注目し、ウェアラブルカメラや360度カメラを用いて授業中の教師の視線やそこでの認知、思考過程を解明することに力を入れています。そして、教師がもっているわざや知恵を、若手教師や教職志望学生に伝えるための方法を考えています。
三浦 啓子
役職:准教授(岩見沢校)専門領域:情報デザイン
研究課題:情報テクノロジーを取り入れた視覚表現教育教材
キーワード:コンテンツデザイン、クリエイティブコーディング、デザイン教育

自己紹介
プログラミングなど情報領域を組み込んだ視覚表現とその教育教材の研究をしています。プログラミング教育は図画工作や美術教育など表現領域でも大きな可能性を持っています。それは、視覚の実現を行う構造の組み立て方、観客の心の動きを想定するシナリオなど直接プログラミングを取り入れることだけではなく、理科で学んだことをが、新たな体験を働きかける作品を考えるきっかけになったり、表現を通して発見したことが、数学の考え方に改めて気づくことであったりと、教科を横断してものごとを考えるきっかけにもなります。
ICTは、今までは分かれて考えられていた領域を繋ぎ、そしてそれぞれの知識をさらに広げることになることを実感しています。


写真2:ARを用いたカードバトルゲーム

写真3:赤外線センサーを用いた体験型コンテンツデザインワークショップ
