研究活動理科教育【札幌】

札幌市教員委員会と連携した理科指導力向上をめざす採用前研修と理科指導資料の作成

プロジェクトの背景と目的

　本プロジェクトは、教員養成を担う大学と、研修主体である札幌市教員委員会が有機的連携を図りながら、小学校新年度採用者を対象とする採用直前期の効果的・効率的な研修プログラムの構築を図ることを第一の目的としてスタートしました。

　平成２６年度からの５年間、札幌市教員委員会と連携して、新年度採用予定者を対象に採用直前期（２月）に授業力、特に理科の指導力向上を目指した研修（「フレッシャーズセミナー」）を実施し、この研修の内容について一層の充実を図りながら、平成３０年度には平成２７年度に作成した初任者用理科指導ハンドブック（「理科へのとびら」）の内容の充実を図り改訂し、一過性に終わらないサポートをしてきました。
　本プロジェクトは、以上の取り組みをより充実・発展させるため、札幌市教育委員会との連携の在り方を含め、本学全体の研究に関する向上と広報にも積極的に取り組むものです。

　本プロジェクトによって、初任者にとっての理科に対する苦手意識を減らし、今後の長い教員生活の中でのさらなる活躍が期待できるはずです。
　そして、研修を受講した教員と大学教員との間のネットワーク形成により、学校現場と大学教員との連携を図ることができ、大学教員にとっては、教育委員会との連携を図ることや「理科へのとびら」の作成、改訂を通じて、大学教員の実践的指導力のさらなる向上が期待され、学生の指導力向上についても効果的であると考えられます。
　さらに、「理科へのとびら」の配布範囲を教職大学院や附属小学校まで拡大し、そこでの活用やｗｅｂへの掲載をするなどして、北海道全域を含めたさらなる資料の有効活用を目指します。