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研究活動防災・安全教育

防災の視点を持つ教員の養成・研修の在り方検討に向けた基礎的研究

プロジェクトの背景と目的

 防災は災害に備え、災害時にはその被害の拡大をできる限り少なくし、復旧・復興に取り組むことです。
 これまで、北海道においては、積雪寒冷地という自然、気象条件を踏まえた防災教育教材の開発が進められ、充実が図られてきました。
   現在、学校教育現場において、災害や防災については、理科、社会、家庭、保健・体育、道徳などで扱う内容が関係しています。
 しかし、それら各教科で学習することはそれぞれが分断されていては子供達が育ち、防災の力を持つことにはつながりません。子供達が各教科などで学ぶことを横断し、統合する、系統だった総合的な視点が必要となります。そのためにはよく考えられた教材や教育実践が必要となります。
 そして何よりも、教師自身が体験(経験)と知識を統合しなければ、子供達に防災教育を実践できません。これまで、このような視点を持った教員養成の取り組みは十分に行われていません。防災の視点を持ち、教科を横断し、統合する防災教育の実践に取り組み、あわせて、学校の防災体制の充実を可能とする教員養成および教員研修は、残念ながら未だ不十分な状況にあるためといえます。
 そのような状況を改めることは教員養成大学として取り組むべき課題です。さらに、平成27年12月の中教審答申では、教員改革として養成・採用・研修を通じた不断の資質向上を求めており、教員養成段階から採用後の研修も見通した防災教育の在り方の検討も必要となってきました。
 そこで、本プロジェクトでは、防災の視点を持つ教員の養成や教員研修の在り方を検討するために、1)北海道教育大学内の防災教育リソースの調査と分析、2)特色ある防災教育教材、防災教育手法に関する調査と分析、3)他教員養成大学等における教育事例の調査と分析、4)北海道教育委員会等に対する教員養成、研修段階での防災教育に関する意識調査と分析に、平成28年度から取り組むことといたしました。
 グローバル化が進み人々の移動が活発化する一方、地球規模の環境問題や社会的な格差などは多くの災害を引き起こすようになりました。防災教育は、いまここでの命に関わる教育であると同時に、地球に存在する人間を含めた命ある生物が、遠い未来までその営みを続けていくために、不可欠な課題解決につながる価値観や行動を生み出す教育である「持続可能な社会に向けた教育(ESD)」の一つでもあります。

実施体制

  • 北海道教育大学札幌校
  • 北海道教育大学釧路校

報告書

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