紹介・特色
教育学分野では、教育の現場と連携し、子どもたちの学校での学習や生活がどのようにしたらよりよいものになるのかということについて、学んでいきます。第一に、そうしたことを、教育と社会、教育の思想や歴史、教育と制度の関係など学校教育を支える基盤について検討していくことを通して学びます。
第二に、子どもが学校で大半の時間を過ごす授業についての検討を通して学びます。子どもたちは授業で出会う知識や技能を獲得し、今までの価値観や世界観を再構成することによって成長しますが、必ずしも子どもたちの日常生活にそれらが生かされるということにはなってはいないようです。
第三に、いじめや不登校、学級崩壊など子どもや学校をとりまく状況の検討を通して学びます。保護者や家庭、地域と学校の関係・連携を分析・検討していくことも必要となってきます。現代の学校や教育をめぐる様々な問題を理論や実践を通して学んでいくということが本分野の特色と言えます。
![]() 合宿での授業作りを終えて
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![]() 三笠市コミュニティースクールの
稲刈りに参加して |
![]() オープンキャンパスでの模擬授業
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履修の流れ
1年目 | 教育・学校についての思想・制度・歴史的な学びと、子どもの成長・発達、授業づくり・学級づくりの理論や方法に関する基礎的な学習を行います。学校に入り子どもと触れあう授業も始まります。 |
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2年目 | 教育学の基礎的な学習に加え、3年生から所属する研究室を考えるための少人数の演習形式の授業を受講します。へき地教育実習や介護等体験にも参加することになります。 |
3年目 | 研究室に所属し、専門分野の視点を生かした演習〔ゼミナール〕や授業を受講します。教育史、 教育制度、学校教育、教育方法学、道徳教育の研究室があります。5週間の教育実習があります。 |
4年目 | 4年間の総仕上げとして、自分の関心のある問題についてテーマを定め、 卒業論文を作成します。あわせて、教員としての力量を再確認し、向上させるための授業にも参加することになります。最近の卒論のテーマは、「集団思考による学習の組織化の研究」、「北海道の市町村合併に伴う小学校社会科副読本の変化」、「国民学校令期における準国民学校と国民学校に類する各種学校」などがあります。 |
教育学分野の担当教員(2020年度専任教員)
氏名 | 専門分野 | 研究内容 |
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粟野 正紀 | 教育制度 | 単線型学校体系(6・3・3制)の理念についての研究 |
前田 賢次 | 教育方法学 | 教育実践と理論の歴史的研究とそれらをふまえた授業づくり |
三上 敦史 | 教育史 | 近現代日本の中等・高等教育の歴史的研究 |
山田 真由美 | 教育哲学 | 道徳教育をはじめ、教育についての哲学・思想史的研究 |