専攻紹介家庭科教育分野
紹介・特色
家庭科教育分野では、私たち一人ひとりが身近な生活の中から課題を発見し、社会や環境との関係も視野に入れてそれらを解決し、よりよく生活するための実践力を身につけていくことを目指します。生活をよりよくするために、私たちには、今日の家庭生活がおかれている状況を認識し、科学的知識や技術の成果を駆使して課題に取り組み追求する、主体的かつ自律的な姿勢が重要になります。
この分野では、諸科学・技術を背景にした総合実践科学的体系に沿ったカリキュラムを編成しています。カリキュラムには、講義、実験や実習の授業があり、それらの学びを通して、男女ともに個々の具体的な生活において認識と実践力を高め、生活主体者の確立を目指します。生活主体者や生活総体について様々な側面から考察、研究できることが大きな特色です。この分野で身につけた生活者としての価値観や確たる力は、学校教育現場で小・中・高等学校の家庭科教師として、子ども達の生活創造力の成長をささえていくものと期待できます。
調理実習の授業風景
小・中学生向け土曜講座「染色博士を目指せ! きれいな色に染めてみよう」学生が染料の合成や染色を教えています。
小・中学生向け土曜講座「スライバーウールから世界に一つだけのフェルトを作ろう」学生が羊毛繊維を使ったフェルト作りを教えています。
履修の流れ
1年目 | 大学での学習と研究生活の基礎を学ぶと共に、教養と教職関係の基礎教科や家庭科教育専門分野についての基礎的な知識を身につけます。(被服学Ⅰ、被服実習、食物学Ⅰ、調理実習、住居学、生活経営学、生活福祉学) |
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2年目 | 専門科目によって生活科学の主軸を学ぶと共に、家庭科教育その他の教職科目によって、家庭科の授業を構想するための基礎を身につけます。(被服学Ⅱ、被服学実験、食物学実験、住環境論、保育学) |
3年目 | 研究室に所属し、実験・実習やゼミを通して生活科学と家庭科教育の専門性を高め、総合的実践力、学習開発力を養います。(被服学実験・実習、食物学Ⅱ、食物学実験・実習、生活経済学、家庭科教育演習Ⅰ・Ⅱ) |
4年目 | 4年間の総仕上げとして、自分の研究テーマを定め、卒業論文を作成します。 テーマ例:子ども食堂の今後の在り方-子ども食堂事業「コミュニ ティ・モーニング」の提案-、中学校家庭科教科書に表象されるジェンダーについて、子ども・子育て支援にまつわる考察-札幌市での子育て 支援の課題改善に向けた家庭科教育の役割の検討-、繊維製品の染色工程に用いる各染料の特徴と水資源に関する研究-持続可能な消費生活と衣生活教育の視点から-、北海道産アロニア果実の新規利用性に関 する研究、マカロンの焼成条件と副材料添加が品質に与える影響、学校教育における化粧の取り扱われ方の現状調査と考察 |