専攻紹介理科教育分野
紹介・特色
理科教育分野は物理学、化学、生物学、地学、理科教育の5領域から構成されています。学生は、このうち一つの領域に所属し、理科教育等に関する講義と専門の講義や実験を通して、知識と思考力、教育実践力を身につけます。
物理学領域
力学、熱力学、電磁気学などの基礎を学び、実験を行います。物理理論や雪氷の室内実験・フィールドワークを通して研究を行います。
化学領域
物質の性質・状態・変化を、物理化学・分析化学などの観点から実験を通して学びます。
生物学領域
野外調査や採集、実験動物を用いた室内実験などを通じて、生物学の知識・考え方を深めていきます。
地学領域
地質学と気象学を学びます。中でも野外実習(巡検)や実験に力をいれています。
理科教育領域
理科に関する意識調査、教材開発、理科の授業分析を中心に研究を進めています。
物理学
「放射線の遮へい実験」
化学
「エタノール水溶液の密度の測定」
理科教育
「理科教育領域集合写真」
生物
「臨海実習」
地学
「野外巡検(三笠市での化石採集)」
履修の流れ
1年目 | 「アカデミックスキル」や各領域の「概論」、「情報機器の操作」などの講義、演習を通じて、自然科学の基本的な事柄を学びます。前期終了後に、主免許を小学校、中学校(理科)のどちらにするかを決めます。 |
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2年目 | 各領域の「基礎実験」で、小中学校の理科で必要な実験・観察の技術、自然科学に関する基礎的知識、考え方を学びます。 |
3年目 | 各領域の専門科目の講義、実験により、専門的な知識、技術、科学的思考力を養います。また近隣の小学生・中学生などを対象にした土曜講座への取り組み、附属小中学校での授業実践などにより教育指導能力を養います。 |
4年目 | 1年間の卒業研究で教材開発や専門的な研究に取り組み、その成果を卒業論文としてまとめます。4年間を通じて、自ら計画を立て、実施し、考える力、まとめる力を身につけます(最近の卒論テーマの例 物理学領域:「ペルチェ素子 を用いた人工雪生成装置の開発」、化学領域:「貴金属電極の表面状態 が硝酸イオン還元に与える影響」、生物学領域:「水の中の生き物と水質 との関係性調査及び小学校での授業実践案」、地学領域:「北広島市西 の里から産出した貝類化石の群集解析」、理科教育領域:「gifアニメー ションの教育的利用に関する一考察」) |
理科教育分野の担当教員
氏名 | 専門分野 | 研究内容 |
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相澤 正隆 | 地学 | 【地学領域】私たちが住む土地の成り立ちについて、 地質学の野外実習(巡検)や実験を通じ、研究していきます。 |
荒谷 航平 | 理科教育学 | 理科教育の存在意義・学ぶ意義に関する研究 |
尾関 俊浩 | 物理学 | 雪氷物理学、雪氷災害科学、物理教育 |
蠣崎 悌司 | 化学 | 分析化学、電気分析化学、化学教育 |
菅 正彦 | 化学 | 環境情報計測科学 |
平 久夫 | 物理学 | 物性理論、物理教育 |
高久 元 | 生物学 | 昆虫類、ダニ類の分類、生態、生物地理 |
吉田 安規良 | 理科教育学 | ふつうの公立学校で実際に学べる形での理科の教材実験開発 「教科等横断的な内容」に呼応する「理科という教科固有の学び」 スクールロイヤー等外部人材との協働や協力体制に関する研究 |